フック首相、「アジアの未来」で基調講演

(VOVWORLD) - フック首相は、ベトナムのドイモイ刷新事業の成果についても紹介し、清廉で建設的な政府づくりに関する決意を再確認しました。

5日午前、東京都内で、日本経済新聞社の主催による第23回国際交流会議「アジアの未来」が開幕しました。

国際交流会議「アジアの未来」は、アジア太平洋地域の政治、経済界のリーダーが域内の持続的な発展について話し合う国際会議です。1995年から毎年開催しており、アジアで最も重要な国際会議のひとつとみられています。今回のテーマは「岐路に立つグローバリズム - アジアはどう行動するか」です。

フック首相、「アジアの未来」で基調講演 - ảnh 1 フック首相= Thống Nhất – TTXVN

基調講演したグエン・スアン・フックベトナム首相は「これまで世界やアジアが成長してきた経緯を考えれば、今後もグローバル化は避けられない」と述べ、アメリカをはじめ一部の国で保護主義の動きが出ていることに反対する姿勢を示しました。

フック首相はアジア域内が直面する課題として、テロや極端なナショナリズム、宗教対立などをあげました。また、ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)で軍事拠点の開設を進める中国の動きなどを念頭に「海洋の安全や航行の自由、飛行の自由にとっての脅威だ」と指摘しました。

さらに、フック首相は、グローバル化に対するアジアの役割を強調するとともに、アジアが直面する試練を指摘しました。その上で、平和環境の維持や、包摂的かつ持続可能なグリーン経済の促進、財源の最適化といった3つの主な解決策を提案しました。

フック首相は、ベトナムのドイモイ刷新事業の成果についても紹介し、清廉で建設的な政府づくりに関する決意を再確認しました。基調講演後、フック首相は、質疑応答を行い、環境問題や、ベトナムの経済社会発展、先ごろ行われたアメリカ訪問とその際に達成された両国の合意などについて説明しました。

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