初の日越合作映画「ベトナムの風に吹かれて」の監督、死去

(VOVWORLD) - 大森氏は日本・ベトナム映画界の協力強化に積極的に貢献した人物と評価されています。
初の日越合作映画「ベトナムの風に吹かれて」の監督、死去 - ảnh 1(写真提供:アルゴ・ピクチャーズ)

日本からの報道によりますと、映画監督の大森一樹(おおもり・かずき)氏が12日午前11時28分、急性骨髄性白血病のため兵庫県西宮市内の病院で死去しました。70歳でした。

大森氏は1952年生まれ、高校時代から8ミリ映画を撮り始め、大学時代、自主製作した16ミリ映画「暗くなるまで待てない!」で注目を集めました。1977年、シナリオ「オレンジロード急行」で城戸賞を受賞し、翌年、自ら監督し、商業デビューを果たしました。

その後、大学病院を舞台にした「ヒポクラテスたち」(1980年)、中学の先輩である村上春樹氏の小説が原作の「風の歌を聴け」(1981年)などを手がけ、1982年には相米慎二、長谷川和彦ら9人の若手監督とともに、企画・制作会社「ディレクターズ・カンパニー」を設立しました。

1989年からの「ゴジラVS ビオランテ」「ゴジラVSキングギドラ」で、新たなゴジラシリーズを方向付けました。日本・べトナム合作の「ベトナムの風に吹かれて」(2015年)など、生涯に30本以上の作品を手がけました。

大森氏は日本・ベトナム映画界の協力強化に積極的に貢献した人物と評価されています。大森氏が死去したことを受け、「ベトナムの風に吹かれて」の共同監督を務めたベトナムの著名な映画監督・俳優のダットビン氏は、「非常にショックです。映画界にとって大きな損失となりました。大森さんは優れた映画監督だからです。お悔やみを申し上げます」と語り、深い悲しみを表明しました。

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