日越外交関係樹立50周年記念歴史まんが「アニオー姫」公開
(VOVWORLD) - 「アニオー姫」は、400年前の史実をモチーフとした、17世紀初頭の朱印船貿易時代における日本・長崎の商人、荒木宗太郎と、ベトナム南中部沿岸地方クアンナム省ホイアン市の玉華姫(ゴック・ホア姫=アニオー姫)のラブストーリーです。
まんが「アニオー姫」=japanvietnam50.org |
6月23日、日越外交関係樹立50周年日本側実行委員会は、新作オペラ「アニオー姫」のストーリーを原案とし、漫画家の東村アキコ氏が特別に描き下ろしした歴史まんが「アニオー姫」を、日越外交関係樹立50周年記念特設サイト上で無料公開し、7月7日に書籍版も出版しました。
「アニオー姫」は、400年前の史実をモチーフとした、17世紀初頭の朱印船貿易時代における日本・長崎の商人、荒木宗太郎と、ベトナム南中部沿岸地方クアンナム省ホイアン市の玉華姫(ゴック・ホア姫=アニオー姫)のラブストーリーです。
日本側の舞台となる長崎県にはアニオー姫を祀った神社があります。さらに、長崎県立歴史文化博物館には今でもアニオー姫が嫁いだ際に持参した鏡が保管されているほか、長崎市内の寺にある荒木家のお墓にはアニオー姫と荒木宗太郎の2人が一緒に眠っているなど、長崎県の各所に2人の思い出が残されています。
また、現在でも長崎くんちというお祭りにおいて、荒木宗太郎とアニオー姫が乗った御朱印船が奉納踊りに登場するなど、この2人の物語は日本とベトナムの2国間の友情と外交の精神の象徴となっています。
歴史まんが「アニオー姫」は、日本語とベトナム語の2言語で制作されました。書籍版は一般販売の予定はありませんが、日本とベトナムの両国の地方自治体や教育機関などへの無料配布を予定しています。
なお、まんがの原案となった新作オペラ「アニオー姫」プロジェクトでは、日本公演の開催が決定しました。2023年9月にハノイ市ホアンキエム区のオペラハウスで世界初演、同年11月には東京・昭和女子大学人見記念講堂で日本プレミア公演を実施する予定です。