ベトナムのグェン・フ・チョン共産党書記長は日本の安倍首相の招きに応じて、15日から18日まで日本公式訪問を行なっています。訪問期間中、チョン書記長は日本の天皇陛下を表敬訪問し、安倍首相と会談したほか、政界、経済会の指導者らと会見しています。
15日東京で開かれた両国の首脳会談後、チョン書記長と安部首相は越日関係における新たなビジョンに関する宣言を採択し、中でも、双方が2009年に合意した「アジアの平和、繁栄に向けての両国の戦略的パートナー関係」の成果を高くするとともに、その関係を全面的かつ実質的友好協力関係に押し上げることを確認しました。
また、双方は両国の政府、国会、及び、国民の信頼醸成を目指す各レベルの相互訪問を頻繁に行ない、越日協力合同委員会、越日戦略的パートナー対話の活動を更に強化することで一致しました。更に双方は持続可能な経済発展戦略を巡る協力を強化し、国連、WTO=世界貿易機関、APEC=アジア太平洋経済協力会議、ASEM= アジア欧州会合などのフォーラムに積極的に参加することで合意しました。
また、両国首脳はベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海問題に深い懸念を表明して、「この海域での複雑な動きは地域と世界の平和と安全保障、航海や飛行の自由を脅かしている」と強調した上で、関連各側が自制し、国際法と1982年の国連海洋法条約に沿って、対話を通じて、解決するよう呼びかけました。それと同時に、各側はDOC=南シナ海行動宣言を厳格に遵守し、COC=南シナ海行動規範を早期に作成するよう呼びかけました。