11月1日から一週間の主な国内ニュース


*     今週、ハノイで開催中の第13期国会第10回会議で、様々な法案や、法改正案が審議されました。5日午後、国会は国際条約の締結・加盟・実施法改正案を討議しました。国際条約の締結・加盟・実施法改正案が国会で討議されるのは今回が初めてです。席上、「ベトナムが国際社会への参入を進めている現在、この法案は重要な意義を持つ」との意見が相次ぎました。また、議員らは「政府はこの問題を担当する機関を設立する必要がある」と提案しています。これに関し、ハノイ市選出のグエン・ディン・クエン議員は次のように語りました。

(テープ)

「国際条約には、2つの規範があります。これらは義務となる規範や、解決する手掛かりをもたらす規範です。義務となる規範は、その条約に加盟すれば、是非実施しなければならないのです。そして、解決する手掛かりをもたらす規範は、その実施が勧められます。こうした中、ベトナム憲法に合致しない条約を慎重に点検しなければなりません。」

*     今週、ベトナムのグェン・フー・チョン共産党書記長とチュオン・タン・サン国家主席の招きに応じて、中国共産党の習近平国家主席はベトナム公式訪問を行いました。5日と6日の両日、習近平国家主席はグェン・フ・チョン書記長と会談したほか、サン国家主席、グェン・シン・フン国会議長、及び、グェン・タン・ズン首相と会見しました。今回の訪問はベトナムと中国の全面的戦略的なパートナー関係の強化に向けての重要な節目となっています。ベトナム側は独立、自主、多方面政策を通じて、双方の利益と互恵の尊重、および、地域、世界の平和、協力、発展、海上問題解決、中国との持続可能で実質的な友好協力関係の発展を促進していきたいという立場を確認しました。この機に、両国は共同宣言を発表し、多くの協力文書を締結しました。

*     今週、チュオン・タン・サン国家主席の招きに応え、イタリアのセルジョ・マッタレッラ大統領とアイスランドのオラフル・ラグナル・グリムソン大統領夫妻はベトナムへの国賓訪問を行うほか、ベルギーのデフレーニュ元老院議員会長もベトナムを訪問しました。アイスランドのグリムソン大統領との会談後の共同記者会見で、サン主席は両国関係の強化の重要性を強調し、次のように語りました。

(テープ)

「私たちは、アイスランドの持つ強みを生かしながらベトナムが必要とする分野での協力を促進することで一致しました。また、ベトナムと欧州自由貿易連合との自由貿易協定の締結を進めていく決意です。この協定は両国企業に大きな利益をもたらすと確信しています。」

一方、アイスランドや、イタリア、ベルギーの指導者らも「ベトナムとの関係を重視し、今後もその関係の強化に力を入れていきたい」と明らかにしました。

*     5日、ベトナムを含め12カ国はTPP=環太平洋経済連携協定の協定文書の全文を公開しました。公開された協定文書は約600ページで、TPP参加12カ国が合意した関税撤廃のルー­ルなどが記載されています。参加国の間で要請があれば、関税が撤廃される品目について撤廃時期の繰り上げを再協議できることになっています。

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