1月9日からの主な国内ニュース

*先頃、ハノイで第11期党中央委員会第14回総会が行なわれました。3日間にわたるこの総会では第12期の党中央執行委員会、政治局、書記局、及び、4人からなる最高指導部の人事が推薦されると共に、今月21日に予定されている第12回党大会の議長団、書記局、代表資格審査委員会の候補者名簿が提出されました。

閉会式で、グエン・フ・チョン共産党書記長はスピーチを発表した際、第12回党大会の準備作業を完成したと強調し、次のように語りました。

(テープ)

「党中央委員会は第12期党中央委員会、政治局、書記局に再選される第11期の特別人事の補足推薦名簿や4人からなる最高指導部の推薦名簿を民主的かつ率直に討議し採択されました。」

また、チョン書記長は総会でTPP=環太平洋経済連携協定の締結、批准について集中的に討議されたと明らかにしました。

*今週末、最高人民裁判所の2015年の活動を総括する会議が行われました。席上、中央司法改革指導委員会委員長を務めるチュオン・タン・サン国家主席は裁判部門に対し、ASEAN諸国をはじめ、国際協力を拡大すると同時に国際場裏に積極的に参加し、情報、経験の交換を進めるよう求めました。また、幹部育成の強化、裁判所の活動効果の向上に力を入れる必要があるとしています。

*今週、国会常務委員会の第44回会議が開催されました。会議で、国会常務委員会は、国際条約の調印・参入・実施法案や、情報入手法案、輸出入税法案の整理に意見集約をしました。また、第14期国会議員の仕組みや国会議員に推薦される中央・地方の政治組織、社会組織、軍隊、国家機関の代表の数、第14期専任国会議員の人事方針についても討議が行なわれました。

さらに、この会議で、国会常務委員会は、第14期国会議員及び2016年-2021年期の各レベル人民評議会議員の投票日を検討するとしています。

*さきごろ、ハノイでグエン・タン・ズン首相夫妻はASEAN共同体成立を祝し、旧正月テトを迎えるレセプションを開催しました。席上、ズン首相は 「独立、自主、国際関係の多様化、全方位の外交政策の中でASEANは戦略的な柱となっている。ベトナムは参入公約を厳格に実施し、ASEAN共同体の健全化に向け加盟諸国と緊密に協力する」と強調し、次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムは地域諸国と力を合わせ、東部海域(南シナ海)の平和、安定の維持に取り組むと同時に関係各国に対し、DOC=海上行動宣言を完全履行し、COC=海上行動規範を早期作成するよう求めます。また、平和、安定、国際法の尊重に向けてのベトナムをはじめ、ASEAN諸国の努力に対する国際社会の支持と支援に感謝します。」

*中国は6日、ベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海の岩礁に造成した人工島に民間航空機を着陸させ、また、2日にも試験飛行を実施しました。これを受け、ベトナム外務省のレ・ハイ・ビン報道官は「中国のこれらの行為はチュオンサ群島に対する主権を違法に主張し、ベトナムの領有権を侵犯するものである」と指摘しました。また、ビン報道官は「ベトナムは改めて中国に対し、こうした飛行を中止し、ベトナムの領有権を侵犯するいかなる行為も起こさないよう求める」と強調しました。

*今週、ハノイ市内のオペラハウスで、文化スポーツ観光省は各文芸舞台団と連携して、今月20日から28日にかけて開催される第12回全国党大会を祝う文芸フェスティバルを共催しました。フェスティバルは17日まで開かれています。

他方、今月25日までハノイ旧市街の文化交流センターで、第12回党大会と新年を迎えるにあたり、「ハノイの色彩」をテーマにした絵画展が行われています。絵画展で出展中の60点の絵は自然風景や人を題材にしています。

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