2022年上半期の輸出 引き続き急増

(VOVWORLD) - ベトナム商工省によりますと、新型コロナやウクライナ問題の影響にもかかわらず、今年上半期の輸出総額は約1860億ドルに達し、前年同期と比べ17%増となっています。輸出の急増はベトナム経済の回復を支える一本の柱となっています。

この6か月間で、輸出額の伸び率が最も高い産業は水産業です。世界のニーズの高まりとともに、この期間の水産物の輸出額は約58億ドルに上り、前年同期と比べ40%増となっています。一方、輸出額が最も大きい産業は製造・加工業で、その額は前年同期と比べ17%増の1590億ドルに達し、輸出総額の急増に大きく貢献しています。また、繊維製品の輸出額も23%の伸び率を見せています。多くの品目が二桁の伸び率を達成したことがベトナム輸出の急増を支えています。

今年下半期の輸出について商工省輸出入局のチャン・タイン・ハイ副局長は、世界各国で新型コロナが徐々に抑制されていること、新型コロナ収束後の世界のニーズが高まっていること、ベトナムと世界各国が締結している多くのFTA自由貿易協定の発効などによりベトナムの輸出に大きなメリットをもたらすであろうと述べ、次のように語りました。

(テープ)

「これまでに、ベトナムと多くの国は新型コロナを抑制してきました。中国でも主要港への規制緩和が始められました。これは世界の物流に大きな弾みをつけています。この間、商工省は企業に対し、各自由貿易協定のメリットを十分に通知し、かつメリットを最大限に活用するよう奨励しています」

このように語ったハイ副局長はまた、輸出市場の情報入手や、新しい市場の開拓など企業の輸出促進を支援するとともに、世界情勢を見極めてベトナムの輸出入への影響を研究・分析し、企業に対応策を提案していくと明らかにしました。そして、企業や産業協会などの意見に耳を傾け、企業が直面している困難を解消するための対策を早期に講じる方針であるとしています。

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