2024ー2025学年度に向け 国境地域の村々が入念な準備
(VOVWORLD) - 9月5日、全国の幼稚園児から高校生までが2024・2025学年度を迎えます。教育部門は学校施設の整備を急ピッチで進めており、特に国境地域の村々では、生徒たちの通学環境の改善に力を入れています。
国境地域は少数民族が多く居住し、経済的に厳しい状況にある家庭が大半です。新学期を前に、学校は地方行政府や地域団体と連携し、学校施設の整備、奨学金の支給、教師の研修などを実施しています。
北中部タインホア省の国境に近いクアンホア県、クアンソン県、ムオンラット県では、学校の改修と整備が進められました。クアンソン県のチュンスアン小中学校では、8つの教室と6つの特別教室、管理棟を備えた3棟の新校舎が完成しました。ムオンラット県のチュンリー少数民族寄宿制中学校では、12室からなる2階建ての寄宿舎に加え、食堂、厨房、トイレ、シャワールーム、6つの特別教室など、多くの施設が新設されました。
中部ザライ省イアグライ県イアオ村では、8月末から教師たちが新学期の準備に追われています。この地域は主にジャライ族が暮らす経済的に恵まれない地域です。ブイ・ティ・スアン小学校のクプイ・モン教諭は次のように語りました。
(テープ)
「昨年度から教え方を工夫し、生徒一人ひとりをしっかりフォローして、全員が授業に出席するよう励ましています。ジャライ族の生徒たちが学びやすいよう、親しみやすい雰囲気づくりを心がけ、わかりやすい説明を心がけています。また、ゲームを取り入れるなど、楽しく学べる工夫をしています」
毎年、全国の地方、特に僻地や遠隔地、国境地域では、「学校への支援」プログラムを実施し、恵まれない環境にある生徒たちの就学を支援しています。最近、南部ビンフォック省赤十字協会は、ホーチミン市の支援団体と協力し、ブードップ県タンティエン村の困窮家庭の生徒305人に学用品と牛乳を、さらに45人に奨学金を贈りました。
行政府や学校関係者の尽力により、国境地域の子どもたちの就学支援が進んでいます。新学期を迎え、国境地域の生徒たちは、明るい未来に向かって新たな一歩を踏み出す準備が整いました。