6月2日からの一週間の主な国内ニュース

*今週、ハノイで開催中の第13期国会第5回会議では2日間にわたり、1992年憲法改正案についての討議が行われました。会議では、「憲法改正案に国会と国家、政府、地方行政、人民裁判所、人民検察院の権限、役割、任務などが具体的に定められる必要がある」との意見が相次ぎました。一方、ウオン・チュ・リュ国会副議長は次のように語りました。

(テープ)

「国会議員たちは改正案に関する報告、中でも政治体制、経済、文化、社会、国防・安全保障に関する基本的な原則に賛同しました。また、大多数の議員はベトナム社会主義共和国という国名の維持や人民の、人民による、人民のための法治国家の建設を支持しました。さらに、ベトナム共産党の指導役や社会主義を志向する市場経済が再確認されました。そして、『土地は、ベトナム国民全体の所有に属して、国家が国民の代表として統一的に土地の管理を行っている』というの主張が強調されました。」

なお、今週の国会では2014年の立法計画案や第13期及び2013年の国会の立法計画改正案、節約実行・浪費防止対策法改正案、自然災害防止法案、企業法第170条改正案などについても討議が行われました。

*先頃、ベトナムのグェン・タン・ズン首相率いる代表団は、ミャンマーの首都ネピドーで開催されたWEF=世界経済フォーラム東アジア会議に出席しまました。会議には、地域内外の首脳、経済グループの指導者、国際組織、社会組織の代表、合わせて450人が参加しました。

「全面的な発展と国際社会への参入へ向けての変化」をテーマにした今年のWEF東アジア会議はベトナムが各国とともに、協力関係を促進し、WEF加盟諸国間の連携を強化するためのチャンスと見られます。ズン首相は次のように語りました。

(テープ)

「企業各社に対し、東西経済回廊に沿った地方の経済社会発展に投資するよう呼びかけます。ベトナム政府は有利で開放的な経営環境づくりを目指し、また、各側の利益を確保するため、企業と対話を行う用意があります。また、関連諸国と支援者に対し協力を強化し、困難を解決すると同時に経済回廊の発展を促進するよう要請します。」

この会議への参加を機に、ズン首相はミャンマーのテインセイン大統領と会見しました。会見で両首脳は両国間の既存の協力規制を継続すると強調すると同時に、経済、貿易、投資分野における協力の促進や各レベルの訪問団の交換と草の根交流の強化で一致しました。

*エルサルバドルの国会代表団はベトナムのグェン・シン・フン国会議長の招きに応え、6日から11日にかけて、ベトナムの公式訪問を行っています。5日間のベトナム滞在期間中、エルサルバドルのシグフリド・レジェス国会議長はグェン・シン・フン国会議長と会談を行うほか、ベトナム共産党と政府の指導者と会見を行います。この訪問は、政治、経済、貿易などをはじめとする多分野での両国関係の強化に寄与すると期待されています。

*5日、中部ハーティン省で、2013年のベトナムの海と島週間の開始式典が開催されました。これは各省庁と各レベル、及び国民に対し海と島の役割・地位への認識の向上を目指し行われる重要な政治的・文化的活動となっています。その一環として7日午前、ベトナムテレビ局は中部カインホア省チュオン・サ(TruongSa)県にあるチュンサロン(TruongSaLon)島で、国旗の下で挨拶の儀式、及び首都ハノイにあるバー ディン広場で国旗の掲揚式を初生中継しました。

この生中継の様子では、バーディン広場でベトナム国旗が掲揚されると同時に、チュオンサロン群島では国旗の掲揚柱の下で、駐屯幹部兵士が10の誓いを立てました。
なお、チュオンサロン島と首都ハノイにあるバーディン広場の国旗が同時に掲揚されたことは愛国心と民族の誇りを結ぶ架け橋であり、海と島に対する領有権を示していることです。

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