*今週も、中国がベトナムの排他的経済水域と大陸棚に海洋リグ981を設置したことは世論の注目を集めました。第7回国会会議後、国会議員らは有権者と会合を行い、ベトナムの東部海域に関する国会の立場を通知しました。ハノイ市選出の有権者との会合で、グエン・フ・チョン共産党書記長は次のように語りました。
(テープ)
「わたしたちは国際法と両国の指導者による合意に従って、平和的措置で闘争していますが、法的手段をとることも辞しません。今日、戦争や衝突を好む人はないでしょう。ですから、発言、行動をとるに際し、総合的かつ全面的に検討しなければなりません。」
一方、グエン・タン・ズン首相はハイフオン市の有権者と会合を行った際、
「ベトナムは決して いかなる脅迫、圧力、依存も受けません。今後も、この主張を堅持します。」と強調しました。こうした中、グエン・シン・フン国会議長は中部ハーティン省、フオンケ県の有権者との会合で、「中国がベトナムの排他的経済水域と大陸棚に掘削設備を不法設置してから、経済社会状況は一層困難になるので、全国の有権者と国民がさらに努力して、困難を乗り越える必要がある」と強調しました。他方、6月の政府の月例会議で、ズン首相は閣僚らと各地方の指導者らに対し、国際法に相応しい方策で海域の領有権を断固として保護し、平和・安定・安全保障の環境の維持に取り組むよう求めました。
*今週、グエン・フ・チョン共産党書記長は中部ビントァン省を訪問した際、地方当局に対し、経済発展を国防・安全保障の確保、独立、主権の防衛と連携させるよう求めました。また、チョン書記長はフークイ島、タムタイン( Tam Thanh) 村を訪れ、村の行政と村人に対し、漁獲と水産物の養殖を発展させ、水産物の生産を加工、消費と連携させ進めるよう求めました。
*2日午後と3日午前、チュオン・タン・サン国家主席は中部ダナン市を訪問し、同市の漁民、および、海上での法律執行活動を終えて本土に帰ったばかりの漁業検査隊や海上警察を見舞い、贈り物を手渡しました。
ホアンサ群島の海域で漁を終えて本土に帰ってきた漁民と話し合った際、サン主席は、困難と危険をものともせずベトナムの本来の漁場で引き続き漁獲している漁民の勇敢さを讃え、「これは祖国の海と島の領有権の確保に寄与する」と強調しました。また、サン国家主席は「ベトナムの党と政府は漁民の漁船の改良と生活水準の改善に最も有利な条件を作り出す」と述べました。一方、第2区の漁業検査隊との会合で、サン国家主席は「今後も、漁業検査隊は海上警察と協力して、海上で漁をする漁民と国の主権を守るために引き続き取り組むよう」希望を表明しました。
*先ごろ、ハノイで、グェン・タン・ズン首相は政府の6月月例会議を主催しました。席上、ズン首相は、今回の会議で、今年上半期の経済社会状況、国防安全保障、外交活動を集中的に点検、評価した上で、下半期の目標と任務を成功的に実現する為の任務や方策を出す必要があると述べました。
ズン首相は次のように語りました。
(テープ)
「第一、技術の適用であること。農業の再構築に先進的な技術を導入しなければなりません。第2、新たな生産関係を設立すること。農民、生産業者、企業との連携を強化する必要があります。第3、農村部への企業の投資を奨励し、農業、サービス業の発展、経済と労働市場の構造の移行を狙うことです。
*このほど、ハノイで、商工省は5年間にわたって実施されてきた「ベトナム人は率先してベトナム製品を使おう」運動を総括し、今後の方針を討議する会議を開催しました。会議では、この5年間、国内各地でおよそ2千回にわたり、農村部への商品搬送が行われ、のべ5万3千の企業が参加し、顧客3百万人を引き付けました。また、物価の安定化を目指し開かれた各商店ではベトナム製品がおよそ90%を占めているとの報告がなされました。
*先ごろ、北部バクニン省はサムスンディスプレー有限会社の10億ドル相当のイエンフオン工業団地建設プロジェクトに投資許可証を発給しました。このプロジェクトは同省が計画している通信分野の発展に寄与するとしています。