コロナ禍におけるベトナムの外国投資誘致

(VOVWORLD) -新型コロナウイルス感染症が経済にもたらすマイナス影響にもかかわらず、ベトナムへのFDI=外国直接投資が維持され、外国投資家に好評を得ています。これはFDIの誘致に対する外国のマスメディアの評価です。

計画投資省の統計によりますと、年初からの8ヶ月、FDI=外国直接投資の新規登録プロジェクトや増資プロジェクト、株式投資の総額は合わせて、195億4千万ドルに達し、昨年同期と比べ、およそ86%に相当しています。世界の投資活動が停滞している背景の中で、これは喜ばしいものとされています。最近行われたFDI誘致に関する会議で、専門家や外国投資家はベトナムの投資活動を高く評価しています。

経済、金融情報の配信、通信社、放送事業を手がけるアメリカの大手総合情報サービス会社「ブルームバーグ」は、新型コロナウイルス感染症の影響により、世界経済が停滞しているにもかかわらず、ベトナムは外国からの巨額の投資を誘致している。」と明らかにしました。

先頃、ハノイで行われた、「ベトナム・のぼりゆく星」をテーマとしたテレビ会議で、ベトナムとASEAN加盟5か国駐在イギリスのスタンダードチャータード銀行の代表は「能動で技術を駆使している若い人口、中流層が多い、オープンな経済があるベトナムは外国人投資家に魅力的な投資チャンスをもたらす」と明らかにしました。

また、先頃、オンライン形式で開かれた「ベトナム・日本の投資連結」と題するシンポジウムで、JETRO日本貿易振興機構ハノイ事務所の中島丈雄(なかむら たけお)所長は、「2019年末現在、ベトナムへのFDI=外国直接投資額は連続して増え、日系企業をはじめ、世界各国の多くの企業はベトナムへの投資を強化してきた。ただ、新型コロナ禍の影響を受けて、年初以来、ベトナムへのFDIが停滞している。」と明らかにしました。

その他、インドのニュースサイト「ユーラシアン・タイムズ」は先ごろ、ベトナムの外国投資誘致を評価する記事を掲載しました。この記事によりますと、近年、ベトナムは、外国投資の誘致に成功する国として知られており、その誘致において新興国の中でトップに立っています。また、こうしたベトナムは「アジアのトラ」へと確実に成長しているとしています。

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