チュー・バン・アン教師の650回忌、ウネスコ総会で記念
(VOVWORLD) - 16日、パリで開催中の第206回UNESCO執行委員会では、各国が提案したUNESCOと共同で記念する傑出した人物・イベントに関するリストが採択されました。
そのリストの中に、ベトナムの傑出した教育者チュー・バン・アンが含まれています。このリストはUNESCO総会に上程・採択されますので、UNESCOは2020年、ベトナムとともに、チュー・バン・アン氏の650回忌を記念することになります。
UNESCOがベトナムとともにベトナムの傑出した教育者の命日を記念することは、国際社会がベトナムの文化・教育の価値を高く評価することを示すものと評されています。
チュー・バン・アン氏は1292年にハノイ郊外のタインチ県で生まれました。幼い頃から、勉強がよくできて、読書が大好きな人物として知られてきました。知識に精通したものの、朝廷で官職に就いたことはなく、故郷に帰り、学校を開き、教鞭をとりました。アン氏は当時の太子の教師となりました。アン氏は教育事業に生涯を捧げ、社会における高い地位やお金などには執着しませんでした。死後はベトナムの初の大学となる文廟に祀られ、教師の神様と言われています。
また、タンチ県の住民はチュー・バン・アン氏を守護神として祀っています。その他に、タインリエット神殿や、フインクン神殿、バンディエン神殿など、チュー・バン・アン氏を祀っている遺跡がたくさんあります。
これまで、UNESCOはベトナムが誇る政治家であり、かつ思想家、文学者であるグエン・チャイ生誕600周年、ホーチミン主席生誕100周年、偉大な詩人で、世界文化名人として認定されたグエン・ズー生誕250周年を記念しました。今回、UNESCOはベトナムと共同で、チュー・バン・アン氏の650回忌を記念する式典を行うのはベトナムの文化、教育の価値を高く評価するとともに、UNESCOが進めている教育の機会均等、生涯学習をピーアールすることが狙いです。
なお、UNESCOの規定によりますと、来る11月、行なわれる第40回UNESCO総会で世界の傑出した人物・イベントの記念式典が行われるとしています。