プラごみの管理を目指す循環社会づくり 官民連携で初実施
(VOVWORLD) - 19日、ハノイで、資源環境省及びダウ・ケミカルベトナム社、SCGグループ、ユニリーバベトナム社の3社はプラスチックごみの管理を目指す循環社会づくりに関する官民連携による合意書を締結しました。ベトナムでこのような合意書が締結されるのは今回が初めてです。
プラスチックごみは人類にとって最も深刻な問題の一つとされています。1分ごとに、平均で100万本のペットボトルが売られており、1年に約5兆のビニール袋が使われていますが、リサイクルされるプラスチックごみは合計のわずか9%で、処分される割合は12%です。残りの79%は、埋められるか、勝手に捨てられています。
ベトナムでは、人口が多いことと、固体廃棄物管理システムが整備されていないことにより、プラスチックごみは深刻な環境問題となっています。ベトナムは、海に最もプラスチックごみを捨てている国の一つであるとされています。
こうした現状を前に、プラスチックごみの管理を目指す循環社会づくりに関する官民連携による合意書が締結されました。この合意書は、プラスチックごみの削減とゴミ分別に対する社会の認識向上、ゴミ分別の促進と、プラスチックごみのリサイクルへの支援、プラスチックごみのリサイクル技術の刷新、プラスチックごみの管理を目指す循環社会づくりを奨励するための政策制定という4つの内容が含まれています。
合意書によりますと、資源環境省とこれらの3社は、国内外の企業と組織にベトナムのプラスチックごみ問題解決への支援を働きかけるとともに、全国民の参加を奨励するということです。これはベトナムの持続可能な発展を促進させると期待されています。