プラスチック廃棄物の削減に取り組むトゥアティエンフエ省の観光業
(VOVWORLD) -ベトナム中部にあるトゥアティエン=フエ省の省都フエ市は、ベトナム最後の王朝であるグエン王朝の王城が1802年から1945年までおかれた土地で、ユネスコ=国連教育科学文化機関の世界遺産として認定されました。
現在、トゥアティエンフエ省の観光業は、観光活動における一部の使い捨てプラスチック製品を禁止するために、プラスチック製品の使用を削減したり、ほかの製品に段階的に転換したりしています。また、トゥアティエンフエ省の200 以上のホテル、旅行会社が事業活動においてグリーン基準を適用しています。
トゥアティエンフエ省観光局は、グリーンで持続可能な観光を発展させ、環境と景観を保護するため、2023年~2025年までの観光業におけるプラスチック廃棄物削減計画を策定し、その中で、使い捨てプラスチック製品に“ノー”を言うということです。
トゥアティエン・フエ省はすべてのホテル経営者、観光輸送サービス提供会社、旅行会社、およびツアーガイドの 90% に、プラスチックゴミの被害、および地元と国のプラスチック廃棄物削減プログラムについて宣伝を行うこと、すべての旅行会社がプラスチック廃棄物の削減を公約し、使い捨てプラスチック製品の使用を制限するため少なくとも 1 つの措置を実施するなどの目標を設定しています。
そのほか、すべてのホテル経営者、観光輸送サービス提供会社、旅行会社がプラスチック廃棄物の削減に関する検査、評定方法に関する案内を受けられること、使い捨てプラスチック製品を使用しない観光ツアーを企画することです。
来年には80のホテル、50の旅行会社、4つの観光地がプラスチック製品を削減する計画を作成すること、 2024年までに3~5つ星のホテルの50%が使い捨てプラスチック製品の使用をやめること、2025年までにその数は80%に増やす目標を掲げています。トゥア・ティエン・フエ省観光局のグエン・バン・フック局長は次のように述べました。
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「私たちは2025年までの観光活動におけるプラスチック廃棄物の削減に関する行動枠組みを作成しました。これらの枠組みは旅行会社、ホテル、観光地から地元のコミュニティなどにも導入できます」
トゥアティエンフエ省の観光業は、観光活動における一部の使い捨てプラスチック製品を削減することはグリーン観光の開発、環境保護に貢献するだけでなく、フエ市を「遺産、生態、景観、環境に優しい都市」に構築するという目標の実現にも役立つことでしょう。