ベトナムが太陽光発電プロジェクトの入札に新しい接近方法を導入した場合、太陽光発電の出力を現在の4.5から10ギガワット以上に増やすことができます。これはＷＢ＝世界銀行が最近発表した報告の内容です。この報告はベトナムが産業用太陽光発電における固定価格買取制度から入札制度にシフトすることを検討している背景の中で発表されました。

この数年間、ベトナムは、太陽光発電分野において各国の大手企業の関心事となり、投資家と生産者を誘致しています。これまでに、ベトナムでは、８２件の太陽光発電プロジェクトが実施されています。太陽光発電は全国の電力生産量の１０%を占めています。

EVN=ベトナム電力グループは、太陽光発電を優先課題として確定しています。２０２０年～２０３０年期に、太陽光発電の出力を現在の百倍増に当たる８５０∼１２００MWに引き上げてゆくる方針です。この目標を達成するために、ベトナムは、太陽光発電分野への投資奨励政策をとっています。

特に、この数年間、WBは、ベトナムの太陽光発電開発計画の立案を補助してきました。GIF＝グローバル・インフラストラクチャー・ファシリティー、及び、ESMAP＝エネルギーセクター管理支援プログラムの支援で実施されるこの報告は太陽光発電の出力が減少している問題を解決し、国家と民間投資家のリスクの分かち合いを目指す対策を打ち出すためのものです。太陽光発電開発は、気候変動対応に貢献する重要な要素であると評価されます。

また、この報告は、プロジェクトの実施のための2つの新しいオプションを提案しています。それらは競争力のあるソーラーパーク入札と競争力のある変電所入札です。 これらのアプローチは、デフレに対処し、国家と民間投資家のリスク分担の改善に繋がるということです。

WBベトナム事務所所長のウスマン・ディオンヌ氏は「WBは、ベトナムの確実なエネルギー開発戦略を補助してゆく。」と公約すると共に、この戦略がベトナムにおける太陽光発電の発展に新たなページを切り開くとの希望を表明しました。