8日午前、ハノイで開催中の第13期国会第11回会議では、国家副主席や、最高人民裁判所長官、最高人民検察院長官を選出するための投票が行われました。その結果、ダン・ティ・ゴック・ティン党中央事務局副局長が新国家副主席に、グエン・ホア・ビン最高人民検察院長官が最高人民裁判所長官に、そして、レー・ミン・チー党中央内政委員会副委員長が最高人民検察院長官に選出されました。
7日午前、ハノイで開催中の国会会議で、新首相を選出する投票が行われました。グエン・スアン・フック副首相は90.28%の賛成票で新しい首相が誕生しました。
新首相の宣誓式で、フック氏は、祖国、人民、憲法に忠実であることを明らかにし、党・国家・国民に委託された任務を全うできるように常に自分を鍛えると強調しました。フック新首相は次のように語りました。
(テープ)
「私は政府の閣僚らと共に、国民に奉仕する精神に基づいて、団結して効果的に活動する政府づくりに取り組みます。また、私たちは経済社会発展の目標の実現、ドイモイ刷新事業と国際社会への参入の促進、行政改革の加速、投資環境の改善、汚職防止対策の強化、国の主権と独立の保全に向けて全力を尽くします。」
フック首相の提案に基づいて、国会は3人の副首相と18人の大臣からなる内閣名簿を承認しました。
新政府が誕生したことを受け、国会議員らは国が困難を乗り越え、国際社会へスムーズに参入できるため、新政府が改革を進めることへの希望を表明しました。南部バクリエウ省選出のボ・ティ・ホン・トァイ( Vo Thi Hong Thoai) 国会議員は次のように語りました。
(テープ)
「新首相を始め、新政府はこれまでに達成した成果を生かすと共に残された問題点を克服することを望んでいます。新首相は国の指導にあたり、国会決議を基礎に、断固とした措置を取ることを期待しています」
ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相の招きに応じて、東ティモールのエルナニ・コエーリョ外務協力大臣は6日から8日にかけて、ベトナム公式訪問を行ないました。7日の外相会談で、両国の外相はこれまでに達成した成果に満足の意を表明すると共に、政治、経済、貿易、投資などの分野における協力を強化することで一致しました。ベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海に関して、双方は海上と航行の安全保障の重要性で一致した上で、1982年の国連海洋法条約を始め、国際法を基礎に、この海域での紛争を平和的措置で解決する必要がある」と明らかにしました。
7日、ベトナム外務省のレ・ハイ・ビン報道官は中国が3日、ベトナム東部海域(南シナ海)北西部に当たるバクボ湾、つまりトンキン湾の外側海域へ石油掘削装置(リグ)「海洋石油981」を移動させたことに関して、「この地域はベトナムと中国が確定交渉中の地域で、ベトナムは中国側の行動に断固として反対し、掘削装置をただちに撤去し、地域を複雑化させる一方的な行動を起こさないよう求める」と述べました。
4日、中部沿海カインホア省ニャチャン市で、水産物総局の主催により、SEAFDEC=東南アジア漁業開発センターの第48回理事会会議が開幕しました。会議にはASEAN諸国のほか日本の代表団も参加しました。席上、ベトナムは、地域内諸国の漁業協会に対し、海上で合法的な活動を行う漁民を保護するよう呼びかけました。農業農村開発省のブー・バン・タム次官は、「近年、漁民保護は差し迫った問題となっている」とし、次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムは、漁場、漁船の活動などに関する問題解決へ向けて、対話と情報交換のために、地域諸国と連携しています。また、海上での救難、捜索、漁船の避難、漁民の安全の確保などにも力を入れています。」