先ごろ、農業農村開発省は、ベトナムの農業は国内需要を満たすだけでなく、輸出において、世界のトップ 15 に位置すると発表しました。農業セクターは自然の恵みを最大限に活用するとともに、景色や環境、生物多様性を保護するための措置を効果的に取っています。また、グリーン経済やグリーン成長、グリーン消費を積極的に推進し、生態農業・近代的農村・スマート農民へと農業農村をシフトするとしています。

グリーン農業を現実化するために、ベトナムは技術分野の有識者をはじめ、あらゆるリソースを活用し、企業とともに連携しています。環境に優しいグリーン生産においては多くのベトナム企業は天然素材や無害な化学物質燃料の使用を重要視しています。また、多くの企業は、世界基準に追いつくための設備・生産ライン・技術導入への投資を強化して、グリーン生産に向けたプロセスを改善するとしています。

さらに、投資誘致や科学技術の応用、生産効果の向上、市場開発の方向などのメカニズムや対策は、農民の生産能力の向上や雇用の創出、収入の安定化に貢献しています。企業と農民は連携することで、自らの商品をはじめ環境・社会に対する責任感を高めるとしています。

責任ある農業を確立するために、これまでベトナムは厳格な耕作基準に基づく大規模な専門生産地域を作り出してきました。また、農業セクターは地方と連携して商品のトレーサビリティを実現するとしています。これは、消費者と生態環境への責任感あるグリーン農業を確立するための主要な事項として見なされています。

グリーン成長を目指し、農業部門は水や土地など天然資源の乱用を徐々に減らしています。先頃、農業農村開発省は気候変動への対応・持続可能な農業開発のための行動計画に関する決定書を発行しました。

これによりますと、2030年までにベトナムは農業セクターの GDP国内総生産の成長率を2.5～3%にするというも目標を設定しています。また、土地や水、水産物、森林など資源利用の効率を向上させ、生物多様性を保護するとともに、森林面積を 42% に維持しなければならないとしています。