新型コロナとの闘いにおけるベトナムの前進の一歩

(VOVWORLD) - 新型コロナウィルス感染症のワクチン研究・開発とヒトへの臨床試験は、ワクチンの大量生産に前提を作り出します。

既にお伝えしましたように、17日、ハノイで、国防省所属軍医学院は新型コロナウイルスワクチンをヒトに投与する初の実験を行いました。これは全社会の特別な注目を集め、新型コロナウイルス感染症との闘いにおいて、重要な進歩とみられています。

ワクチンの名前はナノコバックス(Nanocovax)で、ホーチミン市の製薬企業「ナノゲン(Nanogen)」社が開発したものです。これまで、200人以上が被験志願者として登録されています。この臨床実験の第1期は来年2月まで行われ、18歳から50歳までの被験志願者合わせて60人が参加します。

第1期における人へのワクチン試験の結果を踏まえて、ベトナムは第2期の臨床試験を行う予定です。第2期の被験志願者数は400人以上にのぼる見通しです。第1期と第2期はワクチンの安全性を検査しますが、免疫性などは確認されません。

ナノゲンの後、中部沿海カインホア省ワクチンと医療製品研究所も2021年3月に、ヒト試験行う予定です。同社は新型コロナワクチンのサンプルをインドとアメリカに送り、マウスラットとハムスターへの投与を行いました。

同研究所が適用しているワクチン製造技術は、鶏卵を使用してウイルスを増殖する技術であり、現状に見合うものと評されています。新型コロナウィルス感染症のワクチン研究・開発とヒトへの臨床試験は、ワクチンの大量生産に前提を作り出します。その成功は、ベトナムのワクチン研究・開発・生産に関わる能力を示します。

これにより、ベトナムは国内の需要を満たせるようになります。特に、ベトナムのワクチン研究・開発の成功は、新型コロナウィルス感染症との闘いに突破口を切り開き、パンデミックの徹底的に制圧することに貢献します。

ご感想

他の情報