新型コロナ対応ワクチンを人に投与するベトナム

(VOVWORLD) -ベトナムは12月10日に新型コロナウイルス対応ワクチンの臨床試験を開始しました。このワクチンは国内の製薬会社ナノゲン(Nanogen)が開発、生産したもので、動物実験を済ませ、ヒトに投与する基準を満たすと確認されました。

臨床試験の第1相試験は60人の被験者を対象とし、2回に分けて実施するとしています。1回目は健康な20人の被験者のうち1~2人にまず試験的に接種し、72時間で反応と安全性の確認を経た後、残りの18~19人に接種します。2回目は40人に対して2021年3月初旬に接種する計画です。

ナノゲン社が開発中の新型コロナウイルスワクチン「ナノコバックス(Nanocovax)」の臨床試験の第1期について、臨床試験を管轄する国防省傘下の軍医学院は10日からワクチン接種を受けるボランティアの募集を開始しました。募集人数は40人です。募集対象となる条件は18~40歳であること、健康状態が良好であること、基礎疾患がないことなどが挙げられます。12月17日にボランティアに初めてワクチンを接種します。

2021年3月に第2期、2021年8月に第3期の臨床試験を行います。ワクチンを接種する対象者数は、第2期:400人以上、第3期:1万人を予定しています。第3期の臨床試験は、市中感染が多いバングラデシュ、インド、インドネシアの3か国との協力のもとで行われます。

ナノゲンは2021年5月にベトナム国内で一般向けにワクチン「ナノコバックス」を発売します。同社は管轄官庁に対し、ナノコバックスを医療保険が適用される医薬品リストに追加するよう働きかけています。


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