(VOVWORLD) - 先ごろ、北中部タインホア省で、「科学技術とイノベーションの活用・社会経済開発の促進」をテーマとしたシンポジウムが行われました。
このシンポジウムは、VIFOTECベトナム科学技術補助基金が毎年8月に全国各地において行う輪番の年中行事で、生産経営活動への科学技術の応用を促すことが狙いです。
第4次産業革命による科学技術とイノベーションは工業を始め、全ての分野の開発に重要な役割を果たし、経済構造の転換に大いに役立つものです。2030年までの科学技術・イノベーション開発戦略によりますと、ベトナムは第4次産業革命のメリットを活用して、科学技術が進んだ国へと発展する方針です。具体的な目標として、製造・加工業におけるハイテク製品のシェアが少なくとも45%に達することや、科学技術への投資額がGDP国内総生産の1.5~2%に当たることなどが挙げられています。
これらの目標を実現させるために、この戦略は科学技術へのすべてのリソースの活用や、国家イノベーションシステムの構築など9つの対策を打ち出しています。その中で、科学技術へのすべてのリソースの活用は最も重要な対策の一つであるとしています。リソースの中で、科学技術への国家予算の歳出は少なくとも総額の2%を占め、年々増加することになります。同時に、社会全体のリソースを誘致し、各大学や研究所などを科学技術の研究拠点にします。また、ハイテクパークや、ハイテクを導入する農業地区、IT情報技術開発地区をさらに発展させます。そして、企業の科学技術とイノベーションの促進も奨励します。さらに、科学技術とイノベーションの開発において国際協力を拡大させるとしています。