首相、UKVFTA実施計画を承認

(VOVWORLD) - 協定によりますと、イギリスは協定が発効してから6年後までに、ベトナムの対イギリス輸出額の99.7%に相当する全品目の99.2%の関税を撤廃します。

既にお伝えしましたように、先ごろ、ファム・ミン・チン首相はUKVFTA=イギリスとベトナムとの自由貿易協定の実施計画を承認しました。この計画は関係各省庁、機関、組織に任務を委託するとともに、その効果的かつ完全な実施を目指す指導・運営措置を定めるものです。

2020年12月29日、ロンドンで、UKVFTAが締結されましたが、両国はベトナム時間の2021年1月1日午前6時からこの協定を暫定的に適用することに合意し、それぞれの国内の関連手続きを完了しました。そして、2021年5月1日から、協定が正式に発効しました。

商工省によりますと、これはベトナムが締結してきた3番目の次世代自由貿易協定であり、イギリスとの経済貿易協力の枠組みの維持・強化に役立ちます。また、両国の貿易・投資活動の継続を確保すると共に、知的財産権の保護、地理的表示の保護、クリーン成長、持続可能な開発などを促進させ、イギリス市場への輸出を後押しするとしています。

協定によりますと、イギリスは協定が発効してから6年後までに、ベトナムの対イギリス輸出額の99.7%に相当する全品目の99.2%の関税を撤廃します。これには、水産物や、コメ、繊維製品、木材、野菜・果物、皮革製品などが含まれています。ベトナム産のコメに対する関税割当制度については、発効から3年後に割当数量を引き上げます。履物も利益を受け、近いうちにイギリスでのマーケットシェアを広げる見通しです。

これを実施するため、チン首相は各省庁、地方、部門に対し、この協定やイギリス市場に関する情報を宣伝するとともに、関連の政策、法律を作成し、競争力の向上、人材育成や、社会保障、環境保護、持続可能な発展に関する政策作成を推進していくよう求めました。その中で、UKVFTAの宣伝に際し、農民、漁民、企業界、中央と地方レベルの管理機関、業界団体、共同生産組合など影響を受ける対象に集中する一方、必要なメカニズムの完備を進める必要があるとしています。

統計によりますと、今年1月に、ベトナムとイギリスとの貿易額は6億5700万ドルに達し、前年同期と比べおよそ79%増となっています。特に、ベトナムの対イギリス輸出額はおよそ85%増加しています。こうした中、UKVFTAは両国間の経済・貿易協力に新しい原動力を作り出し、新しい突破口を切り開くと期待されています。

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