* 欧米諸国は17日もエボラ出血熱の世界的拡散の恐怖を退けようと賢明の努力を続け、国連は改めて各国にエボラ対策の資金提供を呼びかけました。エボラウイルスへの新規感染がない期間が42日間に達し、WHO=世界保健機関はセネガルのエボラ出血熱は終息したと発表しましました。セネガルでは、ギニアとの国境が閉鎖された8月21日の直前にギニアから入って来た学生が、入国1週間後にエボラ出血熱と診断されました。
* アメリカ軍は先週、サウジアラビア軍、アラブ首長国連邦軍と共に、イスラム過激組織「イスラム国」を資金面で支えるシリア東部の製油施設に初めて空 爆を加えました。米軍はイラクからシリアに爆撃の範囲を広げただけでなく、攻撃対象も、前線部隊からイスラム国の組織基盤を形成する非軍事施設に拡大させてい ます。
* 韓国軍によりますと、19日午前8時ごろから、朝鮮民主主義人民共和国軍の兵士10人あまりが韓国のパジュにある軍事境界線に近づきました。韓国軍が夕方になって警告射撃 を行いましたが、直後に韓国側の軍事施設で朝鮮軍が撃ったとみられる銃弾が発見されたため、朝鮮側に追加射撃を行ったとしています。朝鮮軍の兵士が 軍事境界線に接近したのは、18日に続き2日連続のことです。 人命被害はないということですが、韓国と朝鮮は今月15日に行われた南北軍事会談で、緊張緩和に向けて協議したばかりでした。
* 靖国神社の秋の例大祭に合わせて安倍総理大臣が「真榊」と呼ばれる供え物を奉納したことと衆参両院の国会議員111人が参拝したことについて、中国外務省 の洪磊報道官は先週の記者会見で、「靖国神社を巡る日本国内の消極的な動きに重大な懸念を表し、断固反対する」と述べました。そのうえで、「中 国は、日本が過去の侵略の歴史を直視して深く反省し、軍国主義とはっきり一線を画して初めて中日関係の健全で安定した発展が可能になる。日本が責任ある態 度で関係の問題を適切に処理し、歴史問題でこれまでに示した立場と約束を順守し、実際の行動によってアジアの隣国と国際社会の信用を得るよう求める」と、 従来の立場を繰り返しました。