11月2日から一週間の主な国際ニュース


*     シナイ半島で起きたロシア機墜落を調べるエジプト関係者が先週、ロイターに対し、ブラックボックスに記録された墜落直前の異常音が爆弾の爆発音であるとほぼ断定したと明らかにしました。エジプト調査チームのメンバーは匿名で、ブラックボックスの音声分析などから、異常音が爆弾によるものである可能性が高いとし、「90%確信している」と述べました。調査委員会のムカダム委員長は、旅客機は自動操縦で飛行中に機体が破壊、直前に異常音が確認されたと明らかにした。ただ、墜落原因について結論を出すのは時期尚早だとしました。

*     先週、投票が行われたミャンマーの総選挙について、地元のメディアは、アウン・サン・スー・チー氏が率いる野党の優勢を伝えていますが、選挙管理委員会は、全国レベルでの集計作業に時間がかかっているとして、まだ公式の発表を行っていません。8日に投票が行われたミャンマーの総選挙は、4年前の民政移管のあと初めて行われたもので、軍事政権の流れをくむ与党のUSDP=連邦団結発展党に対し、民主化運動を率いてきたアウン・サン・スー・チー氏の野党NLD=国民民主連盟が挑む形となっています。

*     先週、行われた中国の習近平国家主席によるベトナムとシンガポールへの訪問は世論の注目を集めています。ベトナムの訪問に関して、「これは、ベトナムのグエン・フー・チョン党書記長の中国訪問に次ぎ行われ、お返しという意味があり、中国がベトナムを重視していることを示すものである」との意見が相次ぎました。

*     7日、シンガポールのホテルで、中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統による初めての首脳会談がおよそ1時間行われました。会談で両首脳は、それぞれ「中国大陸と台湾はともに1つの中国に属する」という考え方とともに、中台関係を平和的に発展させていくことの重要性を確認しました。

*     先週、TPP=環太平洋経済連携協定の参加12カ国は、協定案の全文を英語で公表しました。関税撤廃のルールを含む「市場アクセス」や、 著作権制度を統一する「知的財産」など全30章で構成されています。ベトナム商工省によりますと、公表後、それぞれの国は協定の締結に先立ち、60~90 日間をかけて、協定案を研究する事になっています。その後、TPP加盟諸国は協定の締結を本格的に行なうとしています。

*     ウクライナ情勢を巡り、ドイツ、フランス、ロシア、とウクライナの4か国の外相は6日、ベルリンで会談しました。ドイツのDPA通信などによりますと、ドイツのシュタインマイヤー外相は、ウクライナ政府軍と親露派武装集団がウクライナ東部からの重火器の撤去を12月 初旬までに終えることで合意したことを明らかにしました。今年2月、双方による停戦合意で重火器の撤去が決まっていました。

 

ご感想

他の情報