12月7日から一週間の主な国際ニュース


*     12日、パリで開催されていたCOP21=第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議は2週間におよぶ緊張に満ちた議論を終え、地球温暖化対策の新たな枠組み「パリ協定」を採択し、閉幕しました。歴史的な合意には、先進国も途上国も、すべての国が温室効果ガスの排出量削減に向けた行動をとることが明記されました。化石燃料に依存した経済から、より環境に配慮した上での成長を目指す歴史的転換に向けた道筋が設定されたことになります。

*     先週、朝鮮民主主義人民共和国のキム・ジョンウン第1書記は「わが国は水素爆弾の爆音をとどろかせることができる核保有国になることができた」と発表しました。しかし専門家は、朝鮮の核開発技術がそれほど進歩しているはずはないとして、この主張に疑問を投げかけています。各国の専門家の間では、朝鮮が水爆の開発を進めているらしいとの観測が数年前から浮上していましたが、まだ製造できる能力はないと見られていました。

*     先週発表されたベネズエラ議会選挙の結果によりますと、野党側が3分の2を超える議席を獲得し、今後、政権と野党の攻防で混乱が深まることが予想されています。具体的には、167議席のうち、与党側が55議席と大幅に議席を減らしたのに対し、野党側は新憲法の制定も可能な3分の2を超える112議席を獲得しました。

*     先週、イラクのアバディ政権は、同国北部モスル近郊にトルコが承認なく軍部隊を派遣しているとして、部隊の即時撤退を要求しました。これに対しトルコのダウトオール首相は、アバディ首相に部隊派遣を中断すると伝えましたが、すでに派遣されている部隊の取り扱いは不透明でした。こうした中、イラクの首都バグダッドで、トルコの軍撤退を要求するための数千人規模のデモが発生しました。

*     先週、スウェーデンの首都ストックホルムで、ノーベル賞の授賞式が行われ、およそ1600人の代表が出席しました。席上、スウェーデン国王カール16世グスタフ陛下は10人の受賞者に証明書を手渡しました。



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