1月2日から一週間の主な国際ニュース


*先週、トルコの最大都市イスタンブールで、新年を祝うイベントを開催中のナイトクラブで何者かが銃を乱射し、多数の外国人を含む39人が死亡した事件について、イスラム過激派組織「イスラム国」が、犯行を認める声明を出しました。ソーシャルメディア上に投稿された声明でISは、高級ナイトクラブ「レイナ」での攻撃は、「イスラム国の兵士」の一人が実行したと主張しました。実行犯は手りゅう弾と銃を用いて攻撃を行ったとしていました。

*先週、ブラジル北部の都市、ボア・ビスタにある刑務所で、受刑者同士のいさかいをきっかけにして暴動が起きました。地元の警察が直ちに機動隊を派遣して鎮圧した結果、脱走した受刑者はいませんでしたが、31人が死亡しました。一方、インドネシアの首都ジャカルタ沖で先週、約240人が乗った観光船から出火しました。国家防災庁によりますと、乗客の23人が死亡、17人が行方不明となっていました。乗客全員がインドネシア人とみられると伝えられています。

*先週、シリア反体制派の約10組織はカザフスタンの首都アスタナで今月開催される予定の和平協議に関する交渉を一時中止すると発表しました。先月末に発効した停戦合意にシリア政府側が「違反」したためとしていました。反体制派は共同声明を出し、「これらの違反は続いており、反体制派組織はアスタナでの交渉に関連するあらゆる協議を凍結する」と発表しました。

*ロシア当局は先週、アメリカによる新たな対ロシア制裁措置への報復として、ロシア駐在のアメリカの外交官ら35人を国外退去処分とするなどの計画を明らかにしました。報道によりますと、ロシアのラブロフ外相がこれら報復措置をプーチン大統領に提案したといいました。オバマ大統領は前日、サイバー攻撃による大統領選への干渉に対する措置として、スパイ行為が疑われるロシア人35人の国外退去を命じたほか、2つのロシア情報機関などに対する新たな制裁を発表しました。

*先週、韓国ソウルで、朴槿恵(パク・クネ)大統領の退陣を求める抗議集会に参加していた僧侶が焼身自殺を図り、重体となっていました。60代の僧侶は、11週目に入った週末の反朴大統領の大規模集会の最中、自身の体に自ら火をつけました。なお、僧侶の氏名は明らかにされていませんでした。

*先週、韓国プサンの日本総領事館の前に慰安婦問題を象徴する少女像が設置されたことへの対抗措置として、政府が一時帰国させることにした韓国に駐在する長嶺大使が日本に到着しました。長嶺大使は出発前、ソウルの空港で、「少女像の設置はきわめて遺憾だ」と述べて、今後の対応を協議する考えを示しました。

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