* ロシアの野党勢力指導者で元第1副首相のボリス・ネムツォフ氏が2月27日深夜、モスクワ中心部で何者かに射殺されました。プーチン政権批判の急先鋒 だったネムツォフ氏の暗殺は社会に衝撃を与えています。事件の背景は明らかになっていませんが、昨年3月のウクライナ南部クリミア半島の一方的編 入でロシア愛国主義とプーチン大統領の支持率が高まり、政治的な寛容さが失われている点を指摘する声もあります。
* 過激派組織「イスラム国」の殺害映像などに登場し、「ジハーディ(聖戦戦士)・ジョン」と呼ばれていた男が、英国人のモハメド・エムワジ容疑者と 特定されたと英BCCなどが伝えました。26日夜には、英デイリー・メール紙が独占入手したというエムワジ容疑者が写る写真を公開しました、同紙によりますと、エムワジ 容疑者はかつてロンドン西部メーダ・ベールにある英国国教会系の「聖マグダラのマリヤ小学校」に通っていたとしています。
* 先週、ウクライナ財務省前で政府の経済政策に反発するデモ活動を行っていたデモ隊に対し、警察が強制排除を行いました。この際に、デモ隊と警官隊が衝突し、4名が負傷し病院に運ばれました。
* 半世紀以上にわたって敵対してきたアメリカとキューバの2回目の国交正常化交渉がアメリカの首都ワシントンで行われました。交渉で焦点となっていた大使館の再開について協議しましたが合意には至らず、引き続き協議することになりました。アメリカとキューバの国交正常化交渉は先月、キューバの首都ハバナで初めて開かれたのに続き27日、アメリカの首都ワシントンで2回目の交渉が行われました。交渉では、1961年に断絶した外交関係の回復に向けていつ大使館を再開するかが焦点となっていて、アメリカ側は、オバマ大統領とラウル・カストロ国家評議会議長が会談する可能性がある今年4月の米州首脳会議より前に実現したい意向を示してきました。
* 2月28日、ベネズエラのマドゥロ大統領は、複数のアメリカ人を数日前にスパイ行為や勧誘活動の疑いで拘束したと述べました。拘束者の中には中南米出身のアメリカ人パイロットも含まれているようです。大統領によると、西部タチラ州で拘束されたパイロット達は「さまざまな文書」を所持していたとのことです。拘束者の身元は公表されていません。近年のベネズエラ政府は同様の発表を何度も繰り返していますが裏付けを示したことはなく「反帝国主義」を掲げる集会で演説したマドゥロ大統領は同時に、アメリカからの渡航者全員にビザの取得を義務付けるとも発表しました。