先週、朝鮮民主主義人民共和国は朝鮮戦争の休戦協定を破棄すると宣言しました。朝鮮民主主義人民共和国の人民軍最高司令部の報道官は「休戦協定は本日をもって完全に白紙化された」と述べ、その理由として国連安全保障理事会が先週、朝鮮への制裁強化決議を全会一致で採択したことを挙げました。「集団的な制裁はまさに朝鮮への宣戦布告であり、戦争行為だ」と主張しています。朝鮮半島周辺では、アメリカと韓国の軍が実施中の合同機動演習「フォール・イーグル」に加え、合同軍事演習「キー・リゾルブ」 を開始しましたた。朝鮮民主主義人民共和国はこれについても「公然たる宣戦布告だ」と非難し、米国が演習の時期に合わせて安保理決議を「でっち上げ」、安保理の名の下に朝鮮の存在と主権を脅かして「攻撃的目的」を果たそうとしていると述べました。
イラクの首都バグダッド中心部で先週、爆発が相次ぎ、少なくとも18人が死亡、50人が負傷しました。イラク戦争の開戦から20日で10年を迎えるのに合わせて、イスラム過激派が連続爆弾テロを起こしている可能性があります。爆発があったのは、政府の中枢施設や各国の大使館が置かれ、厳重な警備が敷かれている旧米軍管理区域の近くにありました。
中国政府は先週、2つの省庁を削減し、25省庁体制とする政府機構改革案を発表しました。これは1998年以来の大規模な再編となっています。機構改革案の主な点は次の通りです。
1.強大な権限を握っていた鉄道省を解体し、鉄道政策立案は交通運輸省の所管にし、新設企業「中国鉄道総公司」が商業部門を担います。
2.一人っ子政策を担う国家人口計画生育委員会と衛生省を統合させ、「国家衛生計画生育委員会」を設立。一人っ子政策の変更につながる可能性があるとの指摘もありましたが、政府は人口計画について「安定的かつ低い出生率に基づいて」継続しなくてはならないと指摘しています。
3・複数の機関に分散していた食品や薬品の安全監督部門は「国家食品薬品監督管理総局」に集約します。
4・2つのメディア管理当局を「国家新聞出版ラジオ映画テレビ総局」に統合します。
5・国家海洋局に、税関当局の海上警察部門や公安省の海上警備部隊、農業省の漁業監視部門を集約し、権限を強化します。
6・国家電力監督管理委員会を解体し、新たな国家エネルギー局に職責を統合。引き続き国家発展改革委員会の管理を受けることになると発表しました。
1月のイスラエル総選挙後、連立協議を行っていたネタニヤフ首相は先週、第2党に躍進したイェシュアティドを含む3党の党首と連立政権を樹立することで合意しました。これにより、連立政権は、イスラエル議会に定数120のうち68議席を占めることとなります。先週に合意文書に署名した後、18日に行われる国会の承認を得て、第3次ネタニヤフ政権が正式に発足しました。
ローマ法王ベネディクト16世の退位に伴いバチカンで開かれていた法王選挙会議は13日夜、アルゼンチンのホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿を後継の第266代法王に選出しました。法王名はフランチェスコ1世で、中南米出身の法王は初めてのことです。また、欧州以外の地域から法王が誕生するのは第90代法王のシリア人グレゴリウス3世以来1272年ぶりとなります。