3月16日から一週間の主な国際ニュース



*  ロシアがウクライナ南部クリミア半島併合の前提とした「住民投票」から一年となる16日、中心都市シンフェロポリやロシア海軍黒海艦隊司令部のあるセバストポリでは、親ロ派指導者らを集めた記念式典やコンサートなどが行われました。親ロ派行政トップのアクショーノフ氏はクリミア共和国議会前での式典で「ロシアを選択した。制裁は意味がない」と、あらためて欧米への対決姿勢を示しました。

*  先週、チュニジアの首都のバルドー博物館で銃を持った武装集団が観光客らを襲撃した事件が発生し、死亡が確認された外国人観光客は20人と、なりました。同事件では日本のほか、スペイン、ポーランド、コロンビアなどからの観光客が死亡し、チュニジア人3人の死亡も確認されました。

*  先週、韓国、日本、中国の外務大臣は、3年振りに外相会談をソウルで開きました。この会談では、冷却関係をほぐし、歴史認識や領土問題を理由に開かれていない3か国首脳会談を定期的に開催する方向を目指すことになりました。今回の会合に出席したのは、日本の岸田文雄外相、中国の王毅外相、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相でありました。3カ国の大臣は、朝鮮民主主義人民共和国の核兵器・ミサイルプログラムに対し協力していくことで合意しました。

*  先週、マレーシアで、ADMM=第9回ASEAN=東南アジア諸国連合国防相会議が開かれました。第9回ADMMに参加したベトナム代表団はASEAN政治・安全保障共同体の構築のため、多くの提案を出しました。

*  シンガポールの建国の父と呼ばれ、初代首相としてシンガポールを繁栄に導いたリー・クアンユー元首相が23日未明、死去しました。91歳でした。リー・クアンユー元首相は、先月5日から肺炎のためシンガポールの病院に入院し、治療を受けてきましたが、23日未明に亡くなりました。リー元首相は1965年にシンガポールが独立したあと、25年にわたって初代首相を務め、シンガポールの繁栄の基礎を築きました。

ご感想

他の情報