3月21日から一週間の主な国際ニュース


*     ベルギーの首都ブリュッセルの国際空港と地下鉄駅で22日朝、相次いで爆発があり、計34人が死亡、負傷者も合計約230人に上りました。治安当局はいずれもテロだとし、空港の爆発は自爆犯によるものと確認しました。過激派組織「IS=イスラム国」系の通信社はIS戦闘員が実行したと報じ、ブリュッセルが標的となったのは「ISと戦う有志国連合に参加する国の首都」だからだと主張しました。ISの事実上の犯行声明となりました。

*     パキスタン東部の第2の都市、ラホール中心部にある公園の入り口付近で27日、男が身に着けていた爆弾を爆発させました。地元の行政当局によりますと、この爆発でこれまでに65人が死亡し、160人以上がけがをしました。警察は、爆弾にはおよそ9キロの爆薬が使われ、破壊力を増すため、多くの金属の球が埋め込まれていたとしています。

*     先週、アメリカのバラク・オバマ大統領はキューバ訪問し、21日、首都ハバナでラウル・カストロ国家評議会議長と会談し、両国の違いは脇に置いて新たな関係を目指していくことで一致しました。両国は首脳会談で、農業分野での共同研究や旅行客の安全確保にむけた枠組みの立ち上げに合意し、歩み寄りを加速させています。オバマ大統領は、訪問のクライマックスといえるカストロ議長との会談後、「新しい日が来た」と高らかに宣言しました。

*     欧州への難民流入を防ぐため、対マケドニア国境が封鎖されたギリシャで27日、「国境が開放される」といううわさを聞いた難民ら約250人が国境付近に殺到しました。実際には国境は開かれず、難民らは「移動の自由は全ての人の権利だ」などと書いた横断幕を掲げて抗議しました。これに先立つ18日、EUとトルコ当局者は18日、シリア難民流入への対応策で合意しました。最終合意は、欧州がトルコに難民1人を送還するごとにトルコから難民1人を受け入れるとする原則が柱です。

*     朝鮮民主主義人民共和国軍は、韓国とアメリカが北朝鮮の指導者を狙った軍事演習を行ったことに反発して、「謝罪しなければ軍事行動をとる」と通告しました。今月7日に始まった米韓合同軍事演習では、金正恩(キム・ジョンウン)第一書記ら北朝鮮指導部を殺害する訓練も行われました。これに対して北朝鮮軍は26日、朴槿恵(パク・クネ)大統領の謝罪と演習の責任者の公開処刑を要求し、韓国側が応じなければ「無慈悲な軍事行動に出る」と通告しました。さらに、「唯一の活路は最後通告を受け入れることだ」と威嚇しました。

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