5月25日からの国際ニュース

*先週、シンガポールでシャングリラ対話、第14回アジア安全保障会議が開かれ、アジア太平洋地域26カ国の国防大臣が出席しました。会議で、各国の代表らはベトナム東部海域いわゆる南シナ海での中国による人工島建設について「わが国を含め周辺諸国は不安を抱いている」と強く批判しました。また、代表らはこの海域に航海自由化の重要性を強調するとともに、アジア太平洋地域の平和と安全の確保に向け、中国とアセアン東南アジア諸国連合はCOC=海上行動規範を早期に締結するよう呼びかけました。

*アメリカ国務省は先週、キューバに対するテロ支援国家指定の解除が同日、発効したと発表しました。1982年に指定されてから33年ぶりで、キューバは米国との国交正常化交渉で指定解除を重視していたため、今後の正常化交渉の進展を後押しすることになります。指定解除はケリー国務長官が最終決定しました。これに伴い、経済制裁の一部も緩和されますが、大規模な制裁はなお残されており、キューバ側は今後、制裁の完全撤廃をさらに強く要求するものとみられています。

*ウクライナ危機でEU欧州連合と対立するロシアが、自国への入国を禁止した欧州の政治家ら89人の名簿を30日までにEU側に提示しました。EUはロシアによるウクライナ南部クリミア編入などを受け、ロシア高官らに欧州への渡航禁止や在欧資産凍結の制裁を発動しており、これへの対抗措置とみられています。オランダのルッテ首相が「名簿に国際法上の根拠はなく、不透明だ。こうした行為を非難する」と述べるなど欧州内で反発の声が広がっています。

*インド政府は先週、4月中旬から続く熱波で、熱中症などによる死者がおよそ2100人を超えたことを明らかにしました。死者は南部と東部に集中しており、ここ数年で最悪レベルの猛暑となりました。 *小笠原諸島の母島(東京都)と神奈川県二宮町で震度5強を観測した地震で気象庁は31日、地震の規模を示すマグニチュードを8・5から8・1に、震 源の深さも約590キロから682キロに、それぞれ修正しました。日本気象庁によりますと、1900年以降のM8以上では、世界最深の地震だとしました。

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