5月2日から一週間の主な国際ニュース


*   先週、アジアを歴訪中の日本の岸田外務大臣はタイのプラユット暫定首相と会談し、中国の海洋進出を念頭に、国際法に基づいた対応の重要性で一致しました。会談のなかで岸田大臣は、「ASEAN=東南アジア諸国連合の一体性が必要だ」と強調し、中国の進出を念頭に、海洋の安全保障には国際法による対応が重要という認識で一致しました。

*  先週、イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザにあるイスラム原理主義組織ハマスの関連場所を空爆しました。ここ数日、ガザからの砲弾やロケット弾による攻撃とイスラエルの報復が続いています。イスラエルとハマスは2014年夏に大規模戦闘を行い、停戦で合意しましたが、その後もガザからのロケット弾攻撃や、イスラエルの報復空爆などが散発的にありました。

*  先週、停戦の維持が危ぶまれているシリア情勢を巡り、アメリカとロシアは、特に多くの犠牲者が出ている北部の都市アレッポでの戦闘の停止を徹底させるため働きかけを強めることに合意し、監視態勢を強化していきました。

*  先週、11月のアメリカ大統領選挙に向けた候補指名争いは、中西部インディアナ州で予備選が実施され、共和党は獲得代議員数で首位を走る実業家ドナルド・トランプ氏が勝利しました。テッド・クルーズ上院議員は選挙戦からの撤退を表明し、トランプ氏の指名獲得はほぼ確実な情勢となりました。

*  先週、朝鮮民主主義人民共和国の首都ピョンヤンで、36年ぶりの第7回朝鮮労働党大会が行われました。党大会で行った演説で、キム・ジョンウン(金正恩)第1書記は、「世界の非核化」に言及しましたが、「核保有国」という立場を改めて示し、今後も核・ミサイル開発を進めていく考えに変わりがないことを強調しました。また、党大会の開催に合わせて党の幹部の人事も行われ、大幅な世代交代の可能性も指摘されました。

*  先週、アメリカ・フロリダ州を出発したクルーズ船がキューバの首都ハバナに到着しました。クルーズ船が米キューバ間を航海したのは半世紀ぶりでした。昨年7月に国交回復した両国の関係改善を象徴する歴史的な航海となりました。

 

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