6月14日から一週間の主な国際ニュース


*     先週、EU=欧州連合経済・財務相理事会は、昨年クリミア半島を編入したロシアを非難し続けるとして、クリミアに対する制裁を来年6月23日まで延長するこ とを決めました。この制裁には、クリミア半島で作られる製品の輸入禁止やEUからの投資、特定の物品と技術の輸出を禁止するということです。

*     21日、ギリシャのチプラス首相はドイツのメルケル首相らと電話会談し、支援の条件となる改革案を提示しました。チプラス氏はメルケル氏のほか、ユンケル欧州委員長らとも会談しましたが、ギリシャ首相府は声明を出し、その中で、「最終的な解決策となる相互に利益をもたらす提案を示した」と指摘しました。EU=欧州連合などの債権団側はこれまで年金改革などに抵抗を続けてきたギリシャへの厳しい見方を崩していません。

*     16日 アメリカ国務省報道官は、中国外務省がベトナム東部海域、いわゆる南シナ海・南沙(英語名スプラトリー) 諸島に軍事目的の施設を建設すると明言したことを「懸念する」と表明しました。その上で、中国の談話は「域内の緊張緩和に寄与せず、中国の領有権主張 を強 化しない」と批判しました。同報道官は「中国の談話に留意する」と述べる一方で、国際社会が要求する埋め立て工事の中止に「中国が前向きに応じるよう促す」と改めて訴えました。

*     17日夜、アメリカのサウスカロライナ州チャールストンにある教会で、白人の男が銃を乱射し、黒人の男性3人と女性6人の合わせて9人を殺害しました。警察は近くに住む21歳のディラン・ルーフ容疑者を殺人の疑いで逮捕しました。アメリカのメディアによりますと、ルーフ容疑者は取り調べに対して「人種間の戦争を引き起こしたかった」と供述し、人種差別的な考えに基づいて事件を引き起こしたことを認めているということです。

*     21日、エジプトは、イスラエル駐在大使を任命しました。これは3年ぶりのことで、両国関係が改善されていることを示すものと見られています。

*     韓国の保健福祉省は84歳と87歳の男性2人が死亡したと発表しました。これにより、死者は27人に、感染者は172人になりました。これまで、世界各国で、MERSによる死亡者数は24人に上っています。

 

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