7月27日から一週間の主な国際ニュース


*     先週、アメリカのハワイ州で、12カ国が参加するTPP=環太平洋連携協定交渉の閣僚会合が行われました。ベトナムからはブ・フィ・ ホアン商工大臣率いる代表団が参加しました。4日間にわたる今回の会合で、各国閣僚は全体討議と2国間協議を重ね、知的財産権や国有企業の活動、労働市場、 環境保全などの問題を討議しました。会合は共同声明を発表し、その中で、「多くの進展を遂げた」としましたが、各国の間には立場の隔たりがまだあると指摘されています。

*     マレーシアの首都クアラルンプールで、ASEAN=東南アジア諸国連合の高官級会議が開催され、第48回ASEAN外相会議の議事日程、内容などについて討議しました。マレーシアの外相によりますと、ASEANと中国はCOC=海上行動規範に関する交渉の次の段階を進めることで一致したということです。これより前に、中国で、ASEAN・中国高官級会合が行われ、DOC=海上行動宣言の実施状況について討議しました。

*     インド洋に浮かぶフランス海外県のレユニオン島で29日、航空機の残骸が漂着しているのが見つかりますた。昨年3月に消息を絶ち行方不明となったクアラルンプール発北京行きのマレーシア航空機MH370便の機体の一部である可能性があり、フランス、マレーシア当局などが調査を開始しました。専門家らによりますと、残骸は全長約2メートルです。形状から、不明機と同型のボーイング777の翼の一部である可能性が高いとしています。

*     先週、アメリカ財務省は、ウクライナへの軍事介入を受けて発令された対ロシア経済制裁を破ろうと試みたとして、ロシアの軍事企業やウクライナのヤヌコビッチ前政権 の元高官ら26の個人と団体を新たに制裁対象に指定しました。アメリカ国内の資産が凍結されるほか、アメリカの個人・団体との取引が禁じられます。制裁対象には、ロシアが編入したクリミア半島の港湾管理会社とフェリー管理会社の計6社が含まれています。

*     先週、トルコは、過激派組織IS=「イスラム国」との戦いに本格的に参加しました。トルコ軍は24日、シリアとの国境沿いの拠点3カ所を初めて空爆しました。また、26日夜、分離独立を目指す非合法武装組織PKK=クルド労働者党のイラク北部の拠点も空爆しました。こうした中、トルコ軍が隣国シリアにある過激派組織IS=イスラミックステートの拠点に対し空爆を行っていることなどについて、NATO=北大西洋条約機構は緊急の会議を開き、トルコの作戦への支持を表明しました。


ご感想

他の情報