8月22日からの一週間の主な国際ニュースをまとめてお伝えします。
* トルコ軍は先週、過激派組織「イスラム国」(IS)やシリアのクルド人組織「クルド民主連合党(PYD)」の拠点を狙い、シリア北部を砲撃しました。砲撃はトルコ領内から行われました。IS支配地の町ジャラブルスや、シリアのクルド人民兵を主体とする「シリア民主軍(SDF)」が今月ISから奪回したばかりの要衝マンビジ一帯が標的となりました。
* 先週、朝鮮民主主義人民共和国は、国連安全保障理事会が出した、朝鮮民主主義人民共和国の潜水艦発射弾道ミサイルの発射実験を非難した声明に対して、強く反発するとの声明を発表しました。朝鮮民主主義人民共和国は24日、同国北東部の新浦沖でSLBMの発射実験を実施しました。国連決議は、朝鮮民主主義人民共和国による弾道ミサイル発射などを禁止していましたが、同国は今年1月に4回目の核実験を行った後、ミサイル発射実験を複数回、実施していました。26日、国連保安理は、朝鮮民主主義人民共和国による一連のミサイル発射を強く非難した声明を発表し、同時にUN加盟国に朝鮮民主主義人民共和国に対する制裁決議に基づく制裁の履行徹底を求めました。
* ロイターの調査で、現時点で米大統領選挙が実施された場合、民主党候補のヒラリー・クリントン氏が激戦州のフロリダ州、オハイオ州、バージニア州などを制し、共和党候補のドナルド・トランプ氏を95%の確率で破り当選するとの見通しが示されました。現時点で大統領選が実施されれば、クリントン氏は少なくとも268人の選挙人を獲得、当選に必要な数に2人まで迫るとみられていました。一方、トランプ氏は人口が少なめの州を多く含む少なくとも21州で勝利し、獲得選挙人の数は少なくとも179人になるとの予想が示されました。
* 先週、ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問が中国を訪問した成果について、中国外務省の陸慷報道官は、「中国側はアウン・ サン・スー・チー国務資政の今回の訪中の成功が、双方の各分野における互恵協力を推進し、両国人民の福祉の向上に新たなチャンスをもたらし、両国の全面的戦略協力パートナーシップの発展を力強く推進するものと信じている」と述べました。また、中国側はミャンマー側と共に努力し、中国・ミャンマー関係が絶えず新たな進展を獲得し、両国人民により多くの実質的な利益をもたらせるよう望んでいると表明しました。
* 先週、イタリア中部を襲ったマグニチュード(M)6・2の地震は、生存率が急速に低下するとされる「発生から72時間」が27日未明(日本時間同日午前)に経過しました。国営イタリア放送協会によりますと、死者数は281人に達しました。余震が続く中、救助隊員ら5千人以上が、被災地で倒壊した建物のがれきをかき分けながら捜索活動に全力を挙げました。