8月7日から一週間の主な国際ニュース

(VOVWORLD) -8月7日からの先週一週間の主な国際ニュースをまとめてお伝えします。

*  先週、ASEAN=東南アジア諸国連合は、創設50周年を祝う式典をマニラで開催しました。中国が実効支配を強めるベトナム東部海域問題をめぐって「分断」されるなど、加盟10カ国は政治・安全保障分野で一枚岩とはいえませんが、2015年に発足した「ASEAN共同体」を発展させ、一層の友好関係と繁栄を目指すことを誓いました。

*  国連安全保障理事会は先週、朝鮮民主主義人民共和国に対する制裁決議案を全会一致で採択しました。7月の2度にわたるICBM=大陸間弾道ミサイル発射を強く非難し、朝鮮民主主義人民共和国の核・ミサイル開発の資金源を断つため、石炭など主要輸出品目に輸出禁止を科しました。制裁決議採択は今年6月に続いて8回目でした。各国が厳格に履行すれば、史上最大の年10億ドルの制裁効果が見込まれました。

*  インドの複数のテレビ局は先週、インド軍が、緊張状態が続く中国とブータンとの国境付近の村人数百人に避難を指示したと伝えました。3国の境界を巡る今後のさらなる緊張拡大や衝突に備えた可能性もありますが、軍は指示を認めておらず、信ぴょう性は不明でした。報道によりますと、中国とブータンの国境に近い北東部シッキム州ナタン村の住民100~数百人が自宅からの避難を求められたということです。

*     先週、カンボジアのフン・セン首相は、国境紛争をめぐってラオス軍部隊がカンボジア領内に侵入したとして、無条件で17日までに部隊を撤収させるよう要求する「最後通告」を出しました。この紛争は、今年2月にラオスの400人の部隊がカンボジア領内に侵入したとされる事件で始まりました。

* 先週、アメリカ南部のバージニア州シャーロッツビルで、全アメリカから集まった白人至上主義や極右思想を掲げるグループと、これに抗議する市民グループが激しく衝突し、15人がけがをしたほか、周辺の路上に集まっていた市民グループに車が突っ込み、女性1人が死亡し、19人がけがをしました。この事件で、警察は車を運転していた20歳の白人の男を逮捕するなどして調べを進めていますが、事態を重視したFBI=連邦捜査局も13日、「公民権に関わる捜査を開始した」として捜査に着手したことを明らかにし、今後、人種差別に基づく犯罪=ヘイトクライムにあたるかどうかなどを調べるものと見られます。

*  先週、南米ベネズエラの反米左派のマドゥロ大統領が招集した制憲議会は国会や全ての政府機関を上回る権限を持ったと宣言しました。周辺国や国連からは同大統領の強権的な姿勢に非難が出ています。制憲議会は、同議会が今後制定する憲法に対して、野党が多数派を占める国会が介入することを禁じました。この日の議事は通常、国会が開かれる建物で行われました。制憲議会が国会に代わる権限を持つことを内外に示す狙いがあったものとみられます。

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