9月8日から一週間の主な国際ニュース


*3000人近くが犠牲になったアメリカの同時多発テロ事件から13年がたち、現場の1つとなったニューヨークの世界貿易センタービルの跡地では犠牲者の追悼式典が行われました。2001年9月11日に起きた同時多発テロ事件では、4機の旅客機がハイジャックされニューヨークの世界貿易センタービルや首都ワシントン郊外の国防総省などに激突し、合わせて3000人近くが犠牲になりました。

*イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」は、人質としていた英国人人道支援活動家デービッド・ヘインズ氏とされる男性の首を切断して殺害する映像を公開しました。キャメロン英首相は「純然たる邪悪な行動」だと非難しました。 同首相は電子メールで配信した声明で、「これは無実の支援活動家の卑劣で恐るべき殺害だ」とした上で、「殺害犯を捕まえ、裁きを下すため、どんなに時間がかかっても、あらゆる手を尽くす」と表明しました。イスラム国が公開したビデオをツイッターに掲載したSITEインテリジェンス・グループは、先にアメリカ人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー、スティー ブン・ジョエル・ソトロフ両氏をイスラム国が殺害したとされる際の映像と同様のもので、殺害犯も同一人物のようだと説明しました。

*ウクライナのゲレテイ国防相はウクライナのテレビ「第5チャンネル」に出演し、NATO北大西洋条約機構がすでにウクライナへの武器供給を開始したと発表しました。また、EU欧州連合は先週、ウクライナ問題をめぐり、ロシアに対する新たな制裁を発動しました。ロシアのプーチン大統領は、極東に駐留する軍の部隊などに対して、緊急時の戦闘準備体制を点検する演習を行うよう命じ、ウクライナ情勢を巡って、欧米との対立が深まるなか、国内各地で軍の演習を活発に行って軍事力を誇示するねらいがあるものとみられます。

*イラク連邦議会は先週、アバディ首相率いる内閣を承認し、新政権が発足しました。新内閣には、イスラム教シーア派、スンニ派、クルド人の3勢力が参加。挙国一致体制の確立に向け一歩を踏み出しました。外相にはシーア派のジャファリ元首相が就任し、ゼバリ前外相は副首相となりました。国防相と内務相のポストは未定ですが、アバディ首相は1週間以内に決定すると言明した。

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