オミクロン株、世界のクリスマスを直撃

(VOVWORLD) -新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大がクリスマスに伴う休暇に混乱をもたらしています。新たな変異株「オミクロン株」への感染の急拡大を受け、クリスマスを控えた欧州各国が対応を迫られていました。

WHO=世界保健機関が新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」を「懸念される変異株」に指定してから26日で1カ月となりましたが、100を超える国や地域に広がり、従来のデルタ株から置き換わって主流となる国も増えています。一方で、重症化リスクが低いとの調査結果もあり、行動制限を強化するかどうかで各国の対応に違いが出始めています。クリスマス休暇中の欧米では新型コロナの感染が急拡大しています。

米運輸保安庁の報道担当者によりますと、国内で24日に空港の保安検査場を通過した乗客は170万人あまりでした。2019年の同じ日が約260万人だったのに比べ、80万人以上減少したとしています。

そして、フランスの保健当局は25日、「新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者が10万4611人となった」と発表しました。昨年3月の流行開始以来、10万人を超えたのは初めてでした。国内では新変異株オミクロン株の感染が拡大しているほか、クリスマス休暇に家族で集まるのを前にウイルス検査を受ける人が急増していました。

25日、ローマ教皇フランシスコは、恒例のクリスマスメッセージを読み上げ、パンデミックや、地域紛争など世界的な危機解決への「対話」の重要性を呼びかけました。

スペインでも新規感染者数は3日連続で過去最多を更新しました。23日発表の感染者数は約7万3000人でした。スペイン東部カタルーニャ自治州では、感染防止策として、24日から2週間にわたり、夜間の外出が原則禁止されます。

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