ロシアとウクライナ、停戦交渉は継続

(VOVWORLD) -先週、ロシアとウクライナの外相会談がトルコ南部のアンタルヤで始まりましたが、隔たりは埋まりませんでした。
ロシアとウクライナ、停戦交渉は継続 - ảnh 1〈写真:AP)

ウクライナでの軍事衝突が2月24日に始まってから、両外相が会談するのは初めてです。両外相によりますと、主に人道問題について協議し、政治的な和平に向けた具体的な進展はなかったといいます。

ロシア側との会談後、記者会見したウクライナのクレバ外相は「交渉について話し合ったが進展はなかった。再び交渉をする用意はある。交渉の目的は戦争を止め、ウクライナの市民を救い、ロシア軍の占領から解放することだ」と述べました。また、クレバ外相は「ウクライナ国内で苦しんでいる人に人道支援を届ける必要があることをラブロフ外相には伝えた」と述べました。一方で停戦については「現時点でロシアは停戦するつもりはない印象を受けた。ウクライナは立ち向かう意思があり、決して屈することはない」と述べました。

一方、ウクライナ側との会談後、記者会見したロシアのラブロフ外相は「交渉を続けることは重要だが、ベラルーシで行っているロシアとウクライナとの代表団による交渉の妨げにはなってはならない。ベラルーシでの交渉で、真剣に話し合いたい」と述べ、ベラルーシで行われているロシアとウクライナの代表団による交渉を重視する考えを示しました。また、「ヨーロッパなど海外からのウクライナへの兵器の供与は非常に危険だ」と述べるとともに、アメリカがウクライナでの生物兵器の開発に関与していると批判しました。

また、ラブロフ外相は「もちろん私たちはウクライナが中立であることを望んでいる。ヨーロッパの国々とともにウクライナの安全保障を議論する用意がある」と述べ、ウクライナをNATO=北大西洋条約機構に加盟させない「中立化」を求める姿勢を改めて示しました。

ウクライナ側は民間人の被害が拡大する中、外交を通じた停戦実現に向け打開策を模索してきました。ゼレンスキー大統領は独ビルト紙のインタビューで「(プーチン大統領との)直接対話でしか戦争を終わらせることはできない」と語り、首脳会談の実現に意欲を見せた。ロシアとウクライナはこれまでに3回、代表団による停戦協議を開催しました。ロシア側がウクライナの「非武装化」や「中立化」を通じて事実上の降伏を要求する一方、ウクライナは即時停戦を求めており、和平に向け目立った前進はみられなかったとしています。

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