世界に打撃 新型肺炎感染症

(VOVWORLD) - WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は13日、ジュネーブで行われた定例記者会見で、「欧州はすでに新型コロナウイルス感染の中心地になっている」としました。

先週も、新型コロナウイルスによる感染症の拡大は全世界の焦点となっています。疫病状況が複雑に推移しており、感染者数、及び、死亡者数が日増しに増加しています。これは世界経済に深刻な影響を及ぼすだけでなく、人々の生活を混乱さています。

アジアで、韓国は中国に次いで、疫病が拡大し、感染者数が8000人に上りました。また、欧州では、感染者数と死亡者数は急増し、危険な地域となっています。中でも、イタリアは感染者数が急増しています。同国は緊急な措置を取らざるを得ていません。イタリアに次いで、スペインは欧州で2番目に感染数が多いと報告されています。1日平均、数千人は感染が確認されています。

アジア諸国や、欧州諸国だけでなく、アメリカも感染者が3千人を超え、その中の62人が死亡したと報じられました。トランプ大統領は、新型コロナウイルス対策費として500億ドルの連邦資金を活用可能にするため、国家非常事態を宣言しました。また、欧州26カ国からの入国禁止措置をイギリスとアイルランドに拡大すると発表されました。

FRB=米連邦準備制度理事会は15日、1.0%の緊急利下げを発表し、2008年の金融危機以来となる実質ゼロ金利政策に踏み切りました。FRBは新型コロナウイルス感染拡大の影響による景気悪化を懸念し、今月3日にも緊急利下げしていました。再利下げを先に延ばせば、手遅れになりかねないとの判断から、この日の決定に至ったとみられます。

こうした中で、WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は13日、ジュネーブで行われた定例記者会見で、「欧州はすでに新型コロナウイルス感染の中心地になっている」とし、同日から、WHOがアメリカ公共慈善団体「国連財団」や、スイス慈善基金会と共に、連帯対応資金を設立し、各国に完全な対応措置を講じるよう再び呼びかけています。

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