*3日間にわたる第19回ASEAN東南アジア諸国連合首脳会議が19日インドネシアのバリ島で閉幕しました。19日、行われた閉幕式で、ASEAN輪番議長であるインドネシアのユドヨノ大統領は、大きな成果が収められたと会議を評価しました。今回のASEAN首脳会議では、『バリ島第3協約宣言』を採択したことで、国際問題におけるASEANの地位を向上させるための発展方向を定めました。一方、第19回ASEAN首脳会議では議長声明が採択されました。声明は、「幅広く、オープンかつ豊かな議論を通じて、各国は、3つの発展方向に向けて努力し、発展に有利な地域環境を確保するため、ASEAN共同体の建設を引き続き強化し、世界共同体におけるASEANの役割を拡大することに同意した」としています。 *16日、モンティ氏がイタリア新首相に就任しました。同氏は財務相も兼任し、政治家が入らず経済に精通した有識者のみで固めた内閣を率いて、ユーロ圏3位の経済大国イタリアが債務危機に飲み込まれないよう全力を挙げて取り組みます。
*IAEA国際原子力機関は18日の定例理事会で、イランが核を軍事利用する疑いが強まったとして、起爆装置の研究開発の可能性などについて具体的な回答を強く迫る決議を採択しました。欧米と中国、ロシアの6カ国が共同で決議案を提出していた。IAEAは調査チームを派遣して実態を究明する構えですが、イランが受け入れを先延ばしするなど対応を遅らせ、緊張が高まる恐れもあります。
*ムバラク政権が崩壊したエジプトで、軍の統治に反発する市民と警官隊との衝突が激化しています。死傷者は12人に上り、緊迫した状態が続いています。エジプトのカイロでは、暫定統治を担う軍最高評議会からの政権の移譲を求めて、数万人単位の市民がデモを行っていました。19日から、警官隊は、催涙弾やゴム弾を使って排除を開始しましたが、デモ隊の反発を招き、衝突が続いています。ロイター通信によりますと、20日現在、12人の死亡が確認されていて、負傷者は数百人にのぼっています。エジプトでは28日から人民議会選挙が始まる予定ですが、激しさを増す衝突から治安への懸念が強まっていて、選挙日程に影響が出る可能性もあります。
(記者:アイン・フェン)