先週の主な国際ニュース4月27日から5月3日まで


* 先月25日にネパール中部で発生したマグニチュード7.8の大地震で、ネパール国内では7千人が死亡したほか、住宅や政府庁舎など31万棟余りに大きな被害がでています。ネパールのマハト財務相は20億ドル(約2400億円)規模の国家再建ファンドの創設を発表し、各国に資金拠出を呼び掛けました。ネパールの大地震は3日現在、周辺国を合わせた死者が7359人になりました。世界各国はネーパルの被災地に支援するため、全力をあげて取り組んでいます。

* 安倍晋三首相は先週、一連の訪米日程を終え、米ロサンゼルス市のロサンゼルス国際空港を政府専用機で発ち、帰国ました。安部首相は28日にオバマ米大統領とワシントンのホワイトハウスで会談し、安全保障、経済両面で日米同盟を強化する方針で一致しました。29日に日本の首相として初めて米連邦議会の上下両院合同会議で演説し、歴史認識をめぐり「先の大戦に対する痛切な反省」を表明しました。

* 先週、クアラルンプールで第26回ASEAN首脳会議が開かれ、ベトナムのグェンタンズン首相も出席しました。「わが国民、わが共同体、わがビジョン」をテーマにした今回の首脳会議で、ASEANの首脳らはASEAN内の協力強化策や、ASEANの役割の向上のための措置、ASEANの対外活動、ASEAN共同体と2015年後の計画、国際問題などを討議しました。ベトナムは、今回の会議を通じて、ASEANの団結や、地域の平和、安定の確保に貢献しました。

* 米東部メリーランド州ボルティモア市のモスビー州検事は先週、警察に対する黒人らのデモの発端となった黒人男性フレディ・グレイ氏(25)の死亡に関する調査結果を発表しました。グレイ氏は4月19日、脊髄の損傷で死亡し、ボルティモアで抗議デモが始まりました。27日には放火や略奪などの暴動に発展し、デモは連日続いており、30日には、ペンシルベニア州フィラデルフィアやオハイオ州シンシナティなどにも拡大しました。

* ウクライナの首都キエフで開かれたEU欧州連合とウクライナの首脳会談で、双方は、政治・経済統合を推進する「連合協定」を来年1月に発効させること を確認しました。EUのユンケル欧州委員長が会議後の記者会見で明らかにしました。連合協定は昨年6月に調印されましたが、ロシアに配慮して発効を今年末まで先送 りしていました。

* イギリスのウィリアム王子の妻キャサリン妃は2日夕、出産したばかりの女児と共にロンドン市内の病院を退院し、王子が運転する四輪駆動車で、一家のロンドンでの住居であるケンジントン宮殿に戻りました。

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