先週の国際ニュース22日から

*先週、行われた日本の参議院選挙では、安倍晋三首相が率いる自民党が圧勝をおさめました。今回の選挙で65議席を獲得し、選挙対象ではない既存の50議席を含めると、115議席と議席を大きく増やしました。連立与党の公明党の20議席を合わせると、安定過半数の135議席になります。 昨年12月の衆議院選挙で480議席中3分の2を上回る325議席を確保しており、3年内に選挙がないことから、名実共(めいじつとも)独走体制(どくそうたいせい)になったと言えます。 安倍圧勝の原動力は「安倍ノミクス」による経済回復に対する日本人の期待だとされています。

*先週、韓国と朝鮮民主主義人民共和国の開城(ケソン)工業団地正常化に向けての第6回実務会談が行われました。終了後、朝鮮民主主義人民共和国の朴哲洙(パク・チョルス)首席代表は韓国の記者に、「6回の交渉を経て、朝鮮民主主義人民共和国と韓国の開城工業団地正常化に関する会談は事実上、破たんした」と述べました。 一方、韓国統一部の金炯錫(キム・ヒョンソク)報道官は緊急記者会見を開き、朝鮮民主主義人民共和国の表明に遺憾の意を表し、「韓国政府は開城工業団地問題について重大決定をする可能性がある」と発表しました。

これとは別に、先週、韓国と朝鮮民主主義人民共和国では朝鮮戦争休戦60周年の記念式典が行われました。テレビ演説で、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は「対決と敵対をやめ、休戦60周年を契機に、韓半島に新たな平和と希望の時代を開かなければならない」と訴えました。

*先週、エジプトで失脚(しっきゃく)したモルシ前大統領の処遇(しょぐう)を巡り、治安部隊と親モルシ派がカイロ郊外ナセルシティで衝突し、AFP通信などによりますと少なくとも75人が死亡しました。前大統領の出身母体、ムスリム同胞団がモルシ氏の復権を求める大規模な抗議集会を呼び掛けていました。同胞団によるとカイロ近郊ナセルシティで、治安部隊が親モルシ派に発砲しました。同胞団は100人以上が死亡したと主張していました。

*先週、カンボジアで議会選挙の投票が行われました。カンボジア議会下院の選挙は、フン・セン首相率いる与党・人民党や最大野党の救国党など、8つの政党が123の議席を争うもので、28日、全国一斉に投票が行われました。カンボジアでは、このところ年率6パーセントを超える安定した経済成長が続き、日本企業の進出も相次いでいます。前回5年前の選挙で70パーセント以上の議席を獲得し、圧勝した与党・人民党は、内戦後の国の安定と経済成長の実績を訴えてきました。

 

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