新型コロナとの闘いにおける展望

(VOVWORLD) - 多くの国は新型コロナウイルスのワクチン開発で成功していると発表しています。

先週、米Pfizer社とドイツBioNTech社は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対して開発中のmRNAワクチン(開発番号:BNT162b2)の第3相臨床試験(米国の臨床試験データベースの登録番号:NCT04368728)について、中間解析を初めて実施した結果、90%を超える有効性が示されたと発表しました。これを受けて日米欧の株価は大幅に上昇しています。

第3相臨床試験は、18歳から85歳の4万3998例の被験者を対象として、BNT162b2接種群またはプラセボ接種群に1対1で割り付け、安全性と有効性を評価するランダム化観察者盲検試験となっています。2020年7月から、アメリカ、ブラジル、アルゼンチン、南アフリカ、ドイツなど複数国の154施設で実施されていました。これまでに4万3538例の被験者が登録され、2020年11月8日までに3万8955例が2回接種を完了しました。

また、ロシアが世界で初めて承認した新型コロナウイルスのワクチン「スプートニクV」について、開発に関わる政府系ファンド「ロシア直接投資基金」は11日、最終段階の臨床試験(治験)で発症の防止に関し「92%の有効性」が確認されたとする中間結果を発表しました。米製薬大手のファイザーが9日に開発中のワクチンについて、「9割超の有効性」を確認したと発表しており、対抗する意図がありそうです。

世界各国で死者数と感染者数の増加が続く中、これは新型コロナとの闘いでよい兆しであるとみなされますが、専門家らは以前として、新型コロナとの戦いの未来を楽観視していません。というのは、ワクチンの免疫効果がどのくらい維持できるか、または、生産段階などに関する多くの試練に直面する可能性があるという質問が相次いでいるからです。従って、新型コロナとの闘いは、まだ多くの困難に直面しています。

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