東京五輪、新型肺炎への懸念

(VOVWORLD) -20日、東京五輪の聖火は、特別輸送機「TOKYO2020号」でギリシャから宮城県東松島ひがしまつしま市の航空自衛隊松島基地に到着しました。

121日間かけて47都道府県の859市区町村を巡り、約1万人がランナーを務める予定ですが、世界で新型コロナウィルス感染症が拡大している背景の中で、東京五輪が開催されるかどうかは、現在、焦点になっています。

到着式は午前11時20分に始まり、ともに五輪を3連覇れんぱした女子レスリングの吉田よしだ・沙保里さおりさんと男子柔道の野村のむら・忠宏ただひろさんが聖火をともしたランタンを受け取り、大会組織委員会の会長に手渡しました。

到着の式典には地元の小学生などが参加する予定でしたが、 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、関係者だけで行われました。 新型コロナウイルス感染拡大で東京五輪・パラリンピックの中止や延期を求める声が世界的に高まっています。

また、安倍首相も23日の参議院予算委員会でIOC=国際オリンピック委員会が決めた場合、延期を容認する考えを初めて示しました。これに先立ち、橋本はしもと・聖子せいこ 東京オリンピックパラリンピック担当大臣は感染の状況を見極めた後、5月末に最終決定を下す可能性があると明らかにしました。

そして、東京オリンピック・パラリンピックの開催に懸念が広がるなか、IOCは22日、大会の延期を含めた具体的な検討を組織委員会などとともに4週間以内に結論を出すと発表しました。東京五輪はスポーツを通じて平和な世界の実現に寄与するということを目的とした祭典ですが、新型コロナウイルスの感染拡大で、世界各国の人々がこの祭典に参加できない限り、東京五輪が成功を収めません。東京五輪の開催は新型コロナウイルスの感染拡大の防止により、決定されることになります。

ご感想

他の情報