疫病を巡る新たな懸念

(VOVWORLD) -新型コロナウィルス感染症とサル痘が複雑に推移している背景の中で、「狼牙ヘニパウイルス(LayV)」と名付けられたウイルスは最近、中国東部で、動物に接触したことがある発熱者の早期検知システムによって発見されました。
疫病を巡る新たな懸念 - ảnh 1(写真:suckhoedoisong.vn)
感染者は主に農業従事者で、倦怠(けんたい)感や咳、食欲不振、痛みなどの症状が報告されました。
新型コロナに関して、先週、感染が確認された人が世界全体で5億人を超えました。感染者が最も多いのはアジアであり、連続で世界最大の新規感染者数を記録している地域です。このほど、WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は新型コロナウイルスのオミクロン株「BA.5」について、「これまでで最も感染力が強い」という見解を示しました。テドロス事務局長は20日、過去6週間で世界中で確認された新型コロナの新規感染者数が「ほぼ倍増している」としたうえで、「今後数週間で入院患者や死者の数が増えることが予想される」と警戒を呼びかけました。そして、オミクロン株の「BA.5」について、「これまで検出された中で最も感染力が強い」とする見解を明らかにしました。ウイルスは今後も、より感染力の強いものに変異し続ける可能性があると指摘し、医療体制の強化など各国に対策を呼びかけています。
急速に感染が拡大しているサル痘に関して、WHOは7月23日、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」に相当すると宣言し、最高度の警戒を呼びかけました。 スペイン保健省によりますと、サル痘の感染者数は4298人に達しました。患者の情報がある3750人のうち、3.2%に相当する120人が入院し、2人が死亡しました。
一方、中国でトガリネズミが保有する新種のウイルスに感染した35人が症状を訴えていることが、米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナルに掲載された論文で明らかになりました。これまでのところ、人から人に感染するとの証拠はないといいます。同誌によりますと、東部の山東省や中部の河南省で感染者が確認されました。「LayV」と呼ばれる同ウイルスの感染者からは、発熱や倦怠感、せき、吐き気、頭痛といった症状が報告されています。研究結果は、トガリネズミがウイルスの自然宿主になっていることを示唆しています。



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