(VOVWORLD) -先週、アメリカのジョー・バイデン大統領と中国の習近平国家主席は電話会談を行いました。
〈写真:CNN) |
米中両首脳の会談はウクライナでの軍事衝突が発生して以来、初めてです。席上、両首脳は両国関係や、ウクライナ問題、などについて話し合いました
会談で、習主席はバイデン大統領に対し、ロシアとウクライナによる戦争を一刻も早く終結すべきと強調した上で、アメリカなど北大西洋条約機構(NATO)加盟国に対し、ロシアと対話するよう呼び掛けました。
中国の国営メディアや外務省の発表によりますと、習主席は、国家同士の関係が対立の段階まで進むことはできず、紛争や対立は誰の利益にもならないと指摘しました。「ウクライナ危機は私たちが見たくないものだ」と述べました。
さらに「今、最優先すべきことは対話と交渉を継続すること」であり、「民間人の犠牲を避けながら人道的危機を防ぎ、戦闘を停止し、できるだけ早く戦争を終わらせることだ」と強調しました。全ての当事者がロシアとウクライナの対話と交渉を共同で支援するとともに、アメリカおよびNATOがロシアと協議を行うことで、ウクライナ危機の「核心」問題やロシア・ウクライナ双方の安全保障上の懸念を解決すべきと訴えました。
中国とアメリカは二国間関係を正しい軌道に導かなければならず、双方は相応の国際的責任を負い、世界平和のために努力しなければならないとしました。同時に、制裁措置で引き起こされる結果を警告しました。「広範囲に及ぶ無差別な制裁は国民を苦しめるだけだ。一段とエスカレートすれば、世界の経済、貿易、金融、エネルギー、食料、産業、供給網に対する深刻な危機が引き起こされる。すでに軟調になっている世界経済が機能不全に陥り、取り返しのつかない損失がもたらされる」と述べました。
一方、バイデン大統領は、「問題解決のために、中国と対話する用意がある」と確認しました。アナリストらは、今回の会談は、米中間の相互理解の深化位に貢献すると評価しています。