チュオンサ群島における新たな活力

(VOVWORLD) -地元の幹部、兵士、そして住民は、日々生活を築き上げるとともに、祖国の海域で漁に出る漁民たちと苦楽を共にし、支え合っています。
チュオンサ群島における新たな活力 - ảnh 1チュオンサ町チュオンサ群島標識
ベトナム中部カインホア省チュオンサ群島は日ごとに発展を遂げ、今年の解放50周年を迎えます。祖国の最前線に位置するこの群島は、緑豊かな木陰に覆われているだけでなく、病院、閘門、学校なども整備されています。地元の幹部、兵士、そして住民は、日々生活を築き上げるとともに、祖国の海域で漁に出る漁民たちと苦楽を共にし、支え合っています。
4月はチュオンサ群島で最も乾燥した季節ですが、木々は青々と茂り、新芽を出し、花を咲かせています。ソントゥタイ島の住民であるディン・ティ・ミー・ハオさんによりますと、以前は淡水が常に不足していましたが、近年、行政当局から海水淡水化プラント、雨水貯水タンクを整備してくれたことにより、淡水の不足状態は解消されたとのことです。
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「我が家ではヘチマ、冬瓜、キュウリなどを栽培できるようになりました。ここには雨水貯水タンクがあるので、雨季には雨水を集めて生活用水や野菜の灌漑に使います」
チュオンサ群島における新たな活力 - ảnh 2チュオンサ群島に包む平穏な雰囲気

現在、チュオンサ群島には3カ所の小学校があります。それぞれの学校には2人の教師が配置され、合同授業が行われています。ソントウタイ村人民委員会のカオ・ヴァン・ザップ副委員長は、「子供たちは小学校を卒業後、中学校に進学するために、自宅を離れて、本土で暮らさざるを得ない」と明らかにし、次のように述べています。

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「村民の願いは、地元に中学校が設置されることです。そうすれば、親と子供たちの絆がより強固になり、村民たちも安心しますから」
チュオンサ群島における新たな活力 - ảnh 3

そのほか、この群島にはおよそ10カ所の軍医診療所、および近代的な医療設備を備えた1カ所の医療センターがあります。毎年、数百人の漁民が救急治療、診察、治療を受けており、数千人に無料で医薬品が提供されます。チュオンサ町の医療センターでは、島内のインフラ状況にはまだ多くの課題が残されているものの、2024年、医師と医療スタッフは約2000人の患者を診察・投薬し、約100件の救急処置、168件の手術を実施し、3件の重症患者をヘリコプターで本土へ搬送しました。特に、脳卒中、頭蓋骨損傷、虫垂炎手術、出産などの複雑な症例も成功裏に処置されており、重症の場合はヘリコプターによる緊急搬送が行われます。

チュオンサ島診療所のズオン・ミン・チェン所長は次のように述べています。
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「漁民たちは沖合で多くの困難に直面していることを私たちは知っています。したがって、漁民がここに来たときには、安心して漁に出られるよう、常に最善の条件を整えています。彼らが事故に遭った際には、あらゆる方策で迅速に救助できるよう、速やかに私たちに連絡してほしいと願っています」
現在、チュオンサ群島の主要な島には船舶の避難・停泊のニーズに応えるための閘門が整備されています。ダータイ島に駐屯するグエン・トゥオン・ティン司令官は次のように明らかしました。
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「私たちはダータイ国境警備隊、漁業後方支援サービスセンターなどと協力して、漁民の船舶が閘門で避難・停泊するのを助けます。同時に、漁民の診察と治療にも協力しています。今年はじめからの3ヶ月間で、延べ400人の漁民を診察し、4件の救急処置を行ったほか、多くの食料を漁民に提供しました」
チュオンサ群島における新たな活力 - ảnh 4チュオンサ群島は沖合で漁をする漁民にとって頼りになる拠点となっています。

漁民の船舶が損傷した場合、農業環境省所属漁業後方支援サービスセンター、および島々の軍民が協力して、船舶を無料で修理するために曳航し、本土価格で食料、飲料水、燃料などを提供します。それだけでなく、島々の部隊は、IUU=違法・無報告・無規制漁業対策についても漁民に啓発活動を行っています。

チュオンサ町人民委員会のチヤン・クアン・フー委員長は次のように述べています。
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「ベトナム人民海軍が漁民の沖合での活動を支える拠点となるプログラムに基づき、過去数年間、チュオンサ群島は漁業法に関する啓発活動や、IUU漁業防止に関する規制の遵守について漁民にしっかりと周知してきました。現在のチュオンサ群島は、漁民が安心して漁に出られる『信頼できる場所』となっています」
解放から50年、チュオンサ群島は日ごとに発展しており、沖合で漁をする漁民にとって頼りになる拠点となっています。
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「島で病気になったときは軍医診療所に行けば、親切で丁寧なケアを受けることができます」
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「事故に遭ったときは電話をすれば、幹部や兵士がすぐに駆けつけ、船と人を島に運び込んで治療や修理をしてくれます」
今日のチュオンサ群島は日々変化しています。白い砂の島々だったチュオンサ群島は、緑豊かな木陰に覆われた島々へと変わり、漁民が安心して漁に出られる頼りとなる場所となっています。

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