(VOVWORLD) - 今年7月1日には、ビンズオン省とバリア・ブンタウ省がホーチミン市と合併する予定です。これにより、ホーチミン市はさらに広大な開発空間を手にし、国や地域をリードする創造的経済の中心地としての役割が一層期待されています。
ベトナム南部のホーチミン市は、国家統一から50年を経て、今では国の経済をけん引する存在であり、革新の拠点へと成長しました。この間に数多くの画期的なプロジェクトが生まれ、都市の姿は、より現代的で活気に満ちたものへと変化しています。それらのプロジェクトは、ホーチミン主席の名を冠したこの都市が、新たな活力と未来への希望に満ちていることを象徴しています。
ホーチミン市都市鉄道、メトロ1号線の列車(写真:Hà Khánh/VOV-TP. Hồ Chí Minh) |
昨年12月、ホーチミン市で初めての都市鉄道、メトロ1号線が正式に運行を開始し、都市の近代的な交通インフラ整備における歴史的な節目となりました。運行開始式典で、ホーチミン市人民委員会のブイ・スアン・クオン副委員長は、誇らしげに次のように述べました。
(テープ)
「これは開発の旅の新たな章の始まりです。市民や観光客の皆さんがこの鉄道を活用することで、その利便性を高め、都市鉄道が単なる交通手段にとどまらず、人と人、そして人と物語をつなぐ文化のシンボルとなることを願っています。メトロ1号線は、活気ある都市文化を象徴する現代的な公共空間になると信じています」
メトロ1号線の体験を楽しむ市民たち(写真:Hà Khánh/VOV-TP. Hồ Chí Minh) |
光沢のある新型列車が駅に到着するたびに、市民や、長い年月を経て帰郷した国外在留ベトナム人の間に、喜びや誇りの声があふれています。
(テープ)
「交通渋滞の解消にもつながる有効な手段であり、市民にとって大きな喜びです」
「時間と経済の両面で効率的な移動手段であり、都市の新たな発展を切り開くことになるでしょう」
「市の解放から50年、この日を迎えられたことに大きな誇りを感じます」
「今後も路線が増え、より便利な都市になることを期待しています。メトロは市民生活に欠かせない公共交通機関です」
このメトロ1号線は、持続可能で近代的な都市交通システムの出発点にすぎません。
また、4月19日からは、タンソンニャット国際空港の第3旅客ターミナル(T3)が正式に旅客サービスを開始しました。これは、ベトナム国内で最も近代的な空港ターミナルとされ、国家統一50年の節目において、ホーチミン市が新たな高みを目指す努力の象徴とも言えるプロジェクトです。
タンソンニャット国際空港の第3旅客ターミナル(T3)(写真:Lương Ý/VTC News) |
このプロジェクトは、ファム・ミン・チン首相の指導のもと、2023年8月の着工からわずか20か月という短期間で完成し、予定より3か月早く運用が開始されました。数千人におよぶ作業員や技術者たちは、厳しい気象条件の中でも挑戦を乗り越え、都市の夢を形にしてきました。
第3旅客ターミナルプロジェクトの副責任者であるチャン・ゴック・ロン氏は、次のように語りました。
(テープ)
「プロジェクトがこうして運用に至ったことを、関係者一同とても誇りに思っています。こうした大規模プロジェクトに、少しでも貢献できたことを光栄に思います」
総面積2000平方キロメートル以上、人口1000万人超を擁するホーチミン市は、ベトナム最大の経済中心地である(写真:Kim Cương/VNP) |
50年の時を経て、都市交通プロジェクトが次々に形を成し、ホーチミン市はさらに新たな姿を見せつつあります。
ホーチミン市都市計画研究所のグエン・タイン・ビン副所長は、次のように述べています。
(テープ)
「この半世紀で、ホーチミン市は人口規模も面積も大きく拡大してきました。工業団地は東西南北に広がり、南部ではフーミーフンを中心に新しい都市圏が形成されました。都市の大動脈となる道路や環状道路の整備が進み、都市間の結び付きが強化され、発展の原動力となっています」
さらに、今年7月1日には、ビンズオン省とバリア・ブンタウ省がホーチミン市と合併する予定です。これにより、ホーチミン市はさらに広大な開発空間を手にし、国や地域をリードする創造的経済の中心地としての役割が一層期待されています。