2月に入りましたがハノイは今、年末です。気温は15度前後。時々小雨が降るこの頃です。この時間はベトナム民族楽器の一つであるダンバウの演奏をお届けしましょう。1弦琴ダンバウはこれまで音楽散歩道とリクエスト番組で、何度も紹介していました。皆さんご存知のように、ダンバウは長い歴史を持つ民族楽器です。
一本の弦が奏でるこの楽器の音は低く、甘く切ない音色を響かせます。そのため、この楽器はベトナムの民族 楽団の中で、一番魅力的な楽器と言われています。でははじめにダンバウの演奏で「永遠の春」(Mai mai mot mua xuan )をどうぞ
一弦琴ダンバウは11世紀の李王朝時代に演奏され始めました。当時、竹で作られたこの楽器は素人民謡を歌う歌手の伴奏楽器として使われましたが、貴い木で作られるようになりしたので演奏者の巧みな手で美しいメロディーの流れが響き渡ります。
ダンバウの演奏で続いて、「月の夜の愛メロディー」(tinh khuc dem trang )をどうぞ
ある詩人は「ダンバウの音色だと言えば、高い音は母親の声であり、低い音は父親の声である」と言いまし た。ダンバウはべトナム南部、中部、北部、それぞれの地方の民謡を素晴らしく表現できる楽器です。
いかがでしたか、皆さん、今日はベトナム民族楽器ダンバウの演奏をお届けしました。それでは今日の音楽散歩道はこれで終わります。来週、またお会いしましょう。