ご機嫌、いかがですか、皆さん。
今日のこの時間はベトナム作曲家ル・ニャット・ブー(Lu Nhat Vu)の歌をご紹介します。
ル・ニャット・ブーさんは民謡の作曲家と呼ばれています。彼の歌は南部の郷土色に溢れ、有名な女性詩人レザンの作詞した詩の内容を基にして作られたものです。
作曲家ル・ニャット・ブー
でははじめにキムフクが歌う「ホーおじさんの像に寄り添う」(Ben tuong dai Bac Ho)をどうぞ
「数千本の花をホーおじさんに捧げる
数曲の歌をホーおじさんに捧げる
長い歳月はもう去ったがホーチミンという名は心の中に刻まれた
像は高くて、ホーおじさんは私たちを呼びかけるように
ホーチミン主席の恩をたたえる歌は永遠に歌われている
私の故郷で、ホーチミンの名を永遠に呼んでいる」
1936年南部ビンズォン省で生まれたル・ニャット・ブーさんはホーチミン市音楽研究院の元院長でした。1962年、サイゴン市の音楽院で卒業した後、彼は南部歌舞団の作曲家となり、1967年、北部に行き、西北部の歌舞団の団長として活躍しました。
アメリカ軍との戦争時代の1970年に、彼は南西部の戦場に戻り、アーティストとしての活動を行いました。南部が開放された1975年以降、ホーチミン市の音楽研究院に勤務しました。南部に住んでいたル・ニャット・ブーさんは常に北部のハノイについての思い出を懐かしみました。
続いてはトゥテトゥテの歌う「ハノイ、私の愛」(Tinh toi ha noi)をお聞きいただきましょう。
1997年、ホーチミン市の前のサイゴン市遷都300周年を祝う「南の大地や森」(dat rung phuong nam)という映画が上映され、国内で大きな反響を呼びました。この映画の主題歌はル・ニャット・ブーさんの作曲で、今なおよく歌われています。
ではおしまいに映画「南の大地と森」のテーマソングをどうぞ
いかがでしたか、皆さん、今日は作曲家ル・ニャット・ブーさんの歌をお届けしました。それでは今日の音楽散歩道はこれで終わります。来週のこの時間をまたおたのしみにごきげんよう。